銀製の工芸品、驚きの買取価格!信頼できる業者の選び方と高額査定のコツ5選
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「銀製の工芸品ってどのくらいで買取してもらえるの?」「遺品整理をしていたら、実家の蔵から銀製の置物や瓶が出てきた!」
ご自宅の押し入れや蔵、倉庫の奥に、使われずに眠っている銀製の工芸品はありませんか?
茶道具や仏具・瓶・置物など、銀で作られた工芸品は、その美しい輝きと繊細なデザインで、古くから多くの人々に愛されてきました。
実は、銀製の工芸品は、買取市場でも人気が高く、思わぬ高値が付くことも珍しくありません。
本記事では、銀の工芸品の買取に関する基礎知識から、高価買取を狙うためのコツ、さらに高価買取が期待できる人気作家・工房の情報までご紹介します。
もし、お手元に眠っている銀の工芸品がありましたら、ぜひこの記事を参考にして、買取を検討してみてはいかがでしょうか?
■関連記事:【最新版】銀の買取価格を徹底調査!相場推移と高価買取の4つのコツ!
1.捨てないで!銀製の工芸品の価値を見極める3つの買取方法!
銀は貴金属の1種であり、思わぬ高値で買取される可能性があります。
「処分しようか迷っている」「価値がわからない」という方は、ぜひ一度買取を検討してみましょう。
本章では、銀の工芸品を売却する際に最適な方法や、信頼できる業者の見つけ方を解説いたします。
1-1:銀製の工芸品とは?
銀の工芸品は、日常使いから観賞用まで、多種多様な形をしており、古くから日本人に愛されてきました。
- 茶碗や急須などの茶道具
- 香炉やおりん、仏像などの仏具
- 花瓶や置物などの装飾品
- 刀の鍔や根付などの武具装飾品
など、その用途は多岐に渡ります。
銀製の工芸品の多くは純度の高い銀を使用しており、柔らかく加工しやすいという特徴から、職人の手によって繊細な細工が施されています。
その輝きと上品な美しさは、時代を超えて人々を魅了してきました。
貴金属でもある銀の工芸品の価値を、最大限に活かして売却するにはどのような方法を選択すれば良いでしょうか?
以下で詳しく解説していきます。
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1-2:買取方法①専門の買取業者
銀製の工芸品を売却する方法はいくつかありますが、最もオススメなのは骨董品専門の買取業者に依頼することです。
大手リサイクルショップでも買取は可能ですが、貴金属や骨董品に関する専門知識が豊富な業者の方が、適正な価格で買取してもらえる可能性が高まります。
骨董品の知識が深い買取業者は、銀製品の材質、技法、時代、作家、状態などを総合的に判断し、その価値に見合った価格を提示してくれます。
そのため、買取初心者であっても、安心して売却することができます。
また、近年では、宅配買取や出張買取サービスを行っている業者も増えています。
これらのサービスを利用すれば、場所を限定せずに業者を選ぶことも可能です。
■メリット
・査定士と対面での買取も可能
・査定料や手数料無料の業者が多い
・適正価格で買取してもらえる
・現金化が早い
■デメリット
・業者によって細かいサービスが異なるので見極めが必要
1-3:買取方法②オークションに出品
2つ目にご紹介するのは、オークションに出品する方法です。
入札形式のため、希少価値の高い銀工芸品であれば、市場価格を上回る価格で売却できる可能性も秘めています。
特に、ヤフオク!などのインターネットオークションは、手軽に参加できる上に、幅広い層の購入者にアピールできる点が魅力です。
しかし、オークションサイトへの出品には手数料が発生する場合があります。
また、必ずしも希望価格で落札されるとは限らず、売れるまでに時間がかかる可能性もあります。
すぐに現金化したい場合は、あまり向いていない方法と言えるでしょう。
さらに、商品の発送や梱包は自分で行う必要があり、落札者とのトラブル発生のリスクも考慮しなければなりません。
■メリット
・自分の希望する価格で出品できる
・ネットさえあれば利用できる
・思わぬ価格での落札も…!
■デメリット
・落札者とのやり取りが必須
・発送や梱包の手間
・出品手数料が掛かる
・商品不着など落札後のトラブル
1-4:買取方法③骨董市やフリーマーケット
番外編として、骨董市やフリーマーケットに出店して売却する方法もご紹介します。
自身で出店し、直接対面で販売するため、商品の魅力を伝えたり、価格交渉をしたりなど、柔軟な対応が可能な点が魅力です。
骨董市やフリーマーケットは、アンティークや骨董品に興味を持つ人が集まるため、買い手を見つけやすいというメリットもあります。
売却したい工芸品が多い方や、買い手とコミュニケーションを取りながら売買したい方に最適な方法と言えるでしょう。
しかし、出店するためには、出店費用や搬入・搬出の手間がかかる場合があります。
場所や日時も限られるため、事前に開催情報をしっかりと確認しておく必要があります。
また、天候に左右される場合もある点は留意が必要です。
■メリット
・買い手が知れる
・価格交渉や設定が柔軟
・一度に大量の工芸品の売却が可能
■デメリット
・出店手数料が掛かる
・開催場所が限定的
・搬入搬出を自身で行う必要がある
2.【銀製の工芸品】高価買取が期待できる5つの特徴!
銀製の工芸品が高く売れる条件には、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、高価買取が期待できる5つの特徴について詳しく解説していきます。
2-1:純度が高く、重量がある
銀は貴金属に分類されるため、純度が高く重量があるほど買取価格は上がります。
また、日々変動する銀の相場によっても買取額が変わってきます。
▶本記事執筆時の2024年12月20日の銀価格は1gあたり156円です。
銀は金やプラチナと比較すると価格が低い貴金属ですが、重量がある工芸品であれば、高額買取が期待できます。特に、仏具のおりんや仏像、茶道具の純銀瓶や急須などは、重量があるため高値で取引される傾向にあります。
また、銀製工芸品の買取は「素材(銀)としての価値」だけでなく、「美術品としての価値」も上乗せされます。
相場や純度、重量に関係なく高額査定となる可能性も秘めているので、真贋を見極めることが非常に大切です。
2-2:刻印がある
銀製の工芸品には、「純銀」「銀製」「SILVER」といった純度を示す刻印や、作家や工房を示す刻印が打たれている場合があります。
これらの刻印は、本物であることを証明する重要な要素となるため、高価買取が期待できます。
刻印は、作品の底面や側面、持ち手の部分などに打たれていることが多いです。
肉眼で確認しづらい場合は、虫眼鏡などを用いて確認してみましょう。
2-3:付属品が揃っている
銀製の工芸品を購入した際の、共箱や袋、鑑定書などの付属品は、高価買取に繋がる重要な要素となります。
特に、共箱は作品の真贋を証明する上で重要な役割を果たし、査定額に大きな影響を与えます。
共箱とは、作者が署名や捺印をした箱のことで、作品の保管や持ち運びに使用されました。
一般的に、共箱の表側には作品名が記され、裏側には作者の名前が書かれています。
依頼者の中には「形見分けの際に、箱の価値がわからずに捨ててしまった…。」という方もいらっしゃいます。
共箱も工芸品の一部と認識して、大切に保管しておきましょう。
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2-4:状態が良い
銀は、空気中の硫化水素と反応して硫化銀を生じ、黒ずんでしまう性質があります。
長年保管していた銀製の工芸品に変色が見られる場合は、柔らかい布で丁寧に乾拭きしてから査定に出しましょう。
ただし、研磨剤入りのクロスや洗剤を使用すると、作品に傷がつく可能性がありますので、使用は控えましょう。
特に、古い銀製品の場合、無理に清掃や補修を行うと、価値を損なってしまう可能性があります。
長年の時を経てついた黒ずみは、「古色」と呼ばれ、古美術工芸品としての価値を高める場合があるからです。
安易に落とさずに、そのままの状態で査定に出すことをおすすめします。
2-5:有名作家の作品
人間国宝や文化功労者などの称号を持つ有名作家の作品や、人気のある工房の作品は、高価買取が期待できます。
作家や工房の署名や刻印がある場合は、必ず査定員にアピールしましょう。
高価買取が期待できる有名作家や工房については、次章で詳しく解説します。
Q.署名・刻印なしでも買取はしてもらえる?
結論から申し上げると、刻印がない場合でも買取は可能です。
骨董品の知識が深い買取業者であれば、作品の様式や技法、材質などを総合的に判断し、真贋を見極めてくれます。
また、たとえ有名作家の作品でなかったとしても、「銀」としての素材の価値が認められます。
銀の純度や重量、その日の相場などに応じて買取してもらえるので、諦めずに査定を依頼してみましょう!
■関連記事:銀の買取相場を徹底解説!「刻印なし」でも本物を見極める4つの方法
3.銀製工芸品の有名作家や工房、買取相場をご紹介!
最後に、銀の工芸品で高価買取が狙える有名作家や工房のご紹介と、具体的な買取相場をご紹介します。
お手持ちの工芸品に、作家の署名や工房の刻印がないか確認してみましょう!
3-1:銀製工芸品の有名作家
- 貴金属美術工芸師 「関 武比古(せき たけひこ)」
- 鍔師 金工師 「長谷川 一望斎(はせがわ いちぼうさい)」
- 金工作家 「大淵 光則(おおぶち みつのり)」
- 鋳物師 「金谷 五郎三郎(かなや ごろうさぶろう)」
- 金工師 「田中 鐵邦(たなか てつくに)」
- 金工師 「一楽斎(いちらくさい)」
- 金工師 「蓮田 修吾郎(はすだ しゅうごろう)」
- 金工師 「奥山 峰石(おくやま ほうせき)」
- 金物師 「中川 浄益(なかがわじょうえき)」
- 金工作家 「鹿島 一谷(かしま いっこく)」
- 鋳金家 「秦 蔵六(はた ぞうろく)」
- 金工師 「平田 重光(ひらた しげみつ)」
- 金工・銀工作家 「石黒 光南(いしぐろ こうなん)」
3-2:銀製工芸品の有名製造会社・工房
- 美術工芸品の製造販売会社 「尚美堂(しょうびどう)」
- 金工師 「池田製(いけだせい)」
- 鉄瓶屋 「亀文堂(きぶんどう)」
- 金工作家 「竹影堂 榮眞(栄真)(ちくえいどう えいしん)」
3-3:作家・工房別の買取参考価格
作家の作品毎の買取価格をご紹介します。
買取額は作品の状態や刻印・共箱の有無、銀相場に応じて変動しますので、あくまでも参考価格としてご覧ください。
製品名 | 買取参考価格 |
竹影堂作 『純銀製 霰湯沸』 | ~200,000円 |
真鍋静良 『南鐐湯沸』 | ~750,000円 |
春山秀夫 作 『銀製 懐中火道具 4点』 | ~20,000円 |
服部製 天皇家御菊紋章入純銀花瓶 | ~200,000円 |
村田長治斎 作 『獣耳遊輪 南鐐漢式花瓶』 | ~300,000円 |
関武比古 作 『銀製 宝船』 | ~10,000円 |
渓清斎 造 『南鐐霞湯沸』 | ~200,000円 |
亀文堂 銀瓶 | ~400,000円 |
長豊斎 銀製 壺形花瓶 | ~600,000円 |
金谷五郎三郎 作 『銀滅金 槌目角酒注』 | ~10,000円 |
まとめ
本記事では、銀の工芸品を売却する際の適切な方法や、有名作家・工房のご紹介をしました!
売却を検討されている方は、ぜひ一度、骨董品の知識が豊富な業者に無料査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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