ロレックスGMTマスターⅡってどんな時計?最新相場や高価買取の5つのコツを伝授!
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「ロレックスGMTマスターⅡってどれくらいで買取してもらえるの?」
ロレックスのスポーツモデルの中でも、ひときわ高い人気を誇る「GMTマスターⅡ」。
独特なベゼルデザインと、2つのタイムゾーンを同時に表示できる機能が魅力です。
しかし、「GMTマスターⅠとの違いがよくわからない…。」という方もいるのではないでしょうか?
そこでこの章では、GMTマスターの歴史を紐解きながら、両者の違いを分かりやすく解説します。
最新の買取相場もモデル別にご紹介するので、是非最後までご覧ください!
■関連記事:ロレックス買取相場【2025年最新版】プロが教える!買取額を決める5つの要素
1.ロレックスGMTマスターⅡってどんな時計?買取前の基礎知識
まずは、GMTマスターⅡがどのような時計なのか、特徴や機能、そして何より気になるGMTマスターⅠとの違いを解説していきます。
1-1:ロレックスGMTマスターの魅力
◆100m防水性
GMTマスターは、ダイバーズウォッチではありませんが、パイロットウォッチとしての高い防水性を備えています。
現行モデルの防水性能は100m防水と、日常生活においては十分すぎるほどのスペックを誇ります。
水仕事や屋外での作業が多い方にとって、非常に心強い味方となるでしょう。
◆個性豊かなツートーンカラー
GMTマスターの最大の特徴といえば、2色のセラミックを用いたベゼルです。
シンプルなブラックベゼルはもちろん、赤青、青黒、赤黒といった個性的なツートンカラーも人気です。
これらのツートンカラーは、GMT機能と連動して2つのタイムゾーンを容易に識別できるように開発されました。
◆両方向回転ベゼル
GMTマスターの特徴の一つである回転ベゼルは、両方向に回転し、24時間計として機能します。
116710モデルからは、ベゼル素材に耐傷性や耐腐食性に優れているセラミックが採用されました。
この素材変更により、GMTマスターは機能性と高級感をさらに向上させました。
1-2:GMT機能
GMTとは、Greenwich Mean Time(グリニッジ標準時)の略称で、世界標準時を指します。
ロレックスGMTマスターは、その名の通りGMT機能を搭載し、2つ以上の異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できる時計です。
ロレックスGMTマスターは、1950年代に航空業界の発展とともに考案されました。
当時、長距離国際便のパイロットたちは、異なるタイムゾーンを把握する必要があり、その要望に応えるために開発されたのがGMTマスターなのです。
1-3:GMTマスターⅠとGMTマスターⅡの違い
GMTマスターⅠとGMTマスターⅡは、パッと見ではほとんど違いがありません。
しかし、搭載ムーブメントとGMT機能の操作方法に違いがあります。
Ⅰは、回転ベゼルを動かすことでGMT針を調整する「回転ベゼル調整式」を採用しています。
一方、Ⅱは回転ベゼル調整式に加え、「時針調整式」にも対応しています。
時針調整式とは、2本の時針のうち、一方だけを独立して動かせる機能です。
この2つの方法を組み合わせることで、最大3つのタイムゾーンを同時に表示することができ、実用性が向上しています。
1-4:個性派揃い!GMTマスターの愛称
GMTマスターは、ベゼルのカラーリングによって、様々な愛称で呼ばれています。
特に有名なのは、赤と黒のベゼルの「コーク」、赤と青のベゼルの「ペプシ」と呼ばれるモデルです。
その他にも、色の組み合わせにより「ルートビア」「バットマン」「スプライト」など、様々な愛称で呼ばれるモデルが存在します。
これらの愛称は、コレクターの間でも広く知られており、GMTマスターの人気を支えています。
▲GMTマスターの愛称一覧
2.ロレックスGMTマスターⅡの最新相場!年代別4選!
「GMTマスターⅡを売却しようと考えているけど、一体いくらで売れるのか知りたい…。」
そんな方のために、この章ではGMTマスターⅡの最新の買取相場を年代別・モデル別に詳しくご紹介します。
※掲載されている相場は文字盤の色や仕様で大幅に金額が変わる事もあります。
あくまでも目安として捉え、最新の情報は買取業者に査定を依頼するなどしてご確認ください。
2-1:【1983年〜1988年】GMTマスターII Ref.16760
◾️画像引用:ゆきざき
GMTマスターⅡのファーストモデルRef.16760は、1983年頃からわずか5年間しか製造されなかったため、現在では幻の一本として知られています。
GMTマスターIとの差別化を図るため、ステンレスケースに黒と赤の「コークベゼル」のみを採用したのも特徴です。
他のGMTマスターと比べてケースの厚みが12.5mmと厚く、「ファットレディ」の愛称で親しまれています。
生産期間が僅か5年と短く、市場に出回ることは滅多にないため、希少価値は非常に高く、コレクターズアイテムとして時計ファン垂涎の一本となっています。
※この年代のモデルは業者によっては買取不可となる場合もありますが、証明書の有無などによっては高額査定となる可能性も秘めています。
相場に関しては直接店頭でご確認ください。
2-2:【1989年〜2007年】GMTマスター II Ref.16710
◾️画像引用:ゆきざき
【買取相場】~1,800,000円前後
GMTマスターIIの第二世代モデル、Ref.16710は、1989年から2007年までの長期にわたり製造されたため、買取市場でも比較的多く流通しています。
先代モデルのファットレディよりもスリムな設計が施され、スタイリッシュな印象を与えます。
搭載ムーブメントは、耐磁性に優れたパラクロムヒゲゼンマイを採用したCal.3186が搭載されています。
ベゼルは「黒」「赤青(ペプシ)」「赤黒(コーラ)」の3種類から選択可能。
GMTマスターIIならではの多彩なバリエーションを楽しむことができます。
2-3:【2007年~】GMTマスターII Ref.116710
◾️画像引用:ゆきざき
※左:青黒ベゼル 116710BLNR 右:黒ベゼル 116710LN
【買取相場】
116710BLNR ~2,050,000円前後
116710LN ~1,750,000円前後
GMTマスターIIの第3世代モデル、Ref.116710は、2007年から2019年まで製造されました。
Cal.3186搭載、100m防水、サファイアクリスタル風防、トリチウム夜光など、基本性能はRef.16710から継承しつつ、トリプロックリューズや堅牢なセラミックベゼルを採用するなど、細部まで進化を遂げています。
ラインナップは、ブラックベゼルのRef.116710LNと青黒ベゼルのRef.116710BLNRの2種類。
特にRef.116710LNは、2019年の生産終了により、GMTマスターIIの現行モデルから黒ベゼルが姿を消したことで、その希少価値がさらに高まっています。
当時の定価を大きく上回るプレミア価格で取引されることも少なくありません。
まさに、GMTマスターIIの歴史に名を刻む名機と言えるでしょう。
2-4:【2018年~】GMTマスターII Ref.126710
◾️画像引用:ゆきざき
※左:青赤ベゼル 126710BLRO 右:黒青ベゼル Ref.126710BLNR
【買取相場】
126710BLRO ~3,300,000円前後
126710BLNR ~2,600,000円前後
現行のGMTマスターII、Ref.126710です。
2018年に発表されたRef.126710BLROは、ファン待望の赤青ベゼルが復活し、さらにジュビリーブレスレットが搭載されたことで、大きな注目を集めました。
翌年には、青黒ベゼルを纏ったRef.126710BLNRが登場。
スポーティーなベゼルとエレガントなジュビリーブレスレットの組み合わせが、多くの時計愛好家を魅了しています。
どちらのモデルにも、新開発のCal.3285を搭載。
香箱の構造を一新することで、パワーリザーブは約48時間から70時間へと延長され、実用性がさらに向上しました。
Ref.126710は、まさに次世代のスタンダードと呼ぶにふさわしいモデルです。
今後のGMTマスターIIを牽引していく存在となることは、間違いありません。
番外編①:レフティモデルのRef.126720VTNR
■画像引用:ゆきざき
【買取相場】
126720VTNR ~2,650,000円前後
GMTマスターⅡには左利き用のレフティモデルが存在していることをご存じでしょうか?
高級時計においてレフティモデルは非常に希少価値の高い時計となります。
その為買取市場においても、高値で取引される傾向があります。
番外編②:レア個体! Ref.16710のスティック文字盤
ロレックス GMTマスターII Ref.16710には、スティック文字盤と呼ばれる希少なバリエーションが存在します。
通常モデルでは「GMT-MASTER II」の「II」の上下に横棒がありますが、スティック文字盤ではこの横棒がありません。
2005年から2008年にかけて製造された一部の個体に見られる特徴で、「D」「Z」「M」のシリアルナンバーに該当します。
肉眼では判別が難しいため、気づかずに愛用している方もいるかもしれません。
しかし、このわずかな違いが、時計の価値を大きく左右します。
スティック文字盤のGMTマスターIIは、通常モデルに比べ数十万円高く取引される場合があり、コレクター垂涎の一品です。
見慣れた時計の中に、こんなにも奥深い世界が広がっているという事実は、ロレックスの魅力を改めて認識させてくれます。
3.ロレックスGMTマスターⅡを相場以上で買取してもらう5つの方法!
最後に、ロレックスGMTマスターⅡをより高額で買取してもらうためのコツを5つご紹介します。
中には査定額を数十万単位で左右する項目もあるので、買取前に是非ご覧ください!
3-1:付属品を揃える
GMTマスターⅡを売却する際は、購入時の付属品をすべて揃えましょう。
外箱、内箱、保証書(ギャランティカード)、カードケース、取扱説明書、タグ、余りコマなど、一見すると重要とは思えないものも、買取価格に影響を与える可能性があります。
特に重要なのは保証書です。
保証書は、購入日や購入時の状態を証明する重要な書類であり、時計が正規品であることを保証するものです。
また、コレクターにとっては、時計が丁寧に扱われてきた証として、高額査定に繋がる重要な要素となります。
3-2:できるだけ綺麗な状態にする
高額査定を狙うなら、日頃からのGMTマスターⅡのお手入れが重要です。
時計の状態を良好に保つことで、査定時の印象を格段に向上させることができます。
日常使いで特に気を付けたいのは、皮脂汚れや埃です。
これらは、マイクロファイバークロスを用いて優しく拭き取るようにしましょう。
リューズやケースの細かい溝に溜まった汚れは、柔らかい歯ブラシを使うと効果的に落とすことができます。
これらの簡単なメンテナンスを習慣化することで、GMTマスターⅡを最適な状態で保ち、高額査定に繋げましょう。
Q:オーバーホールはしておくべき?
ロレックスのオーバーホールは、時計の心臓部を分解・洗浄し、注油することで精度と寿命を保つ重要なメンテナンスです。
正規オーバーホールを受けると証明書が発行され、これが査定時に時計の価値を伝える重要な役割を果たします。
「証明書が高額査定に繋がるなら、買取前にオーバーホールを…。」と考える方もいるかもしれません。
しかし、オーバーホール費用は5万円以上と高額なため、買取直前に行っても費用に見合うだけの査定アップは期待できません。
オーバーホールは、高額査定を狙うためではなく、ロレックスを末永く愛用するため、適切なタイミングで行いましょう!
3-3:複数業者で相見積もりを出す
ロレックスのGMTマスターⅡを少しでも高く売りたいなら、複数の買取業者で「相見積もり」を取ることが大切です。
なぜなら、買取業者はそれぞれ独自の査定基準を持っているので、業者によって提示価格が大きく異なる場合があるからです。
2~3社を目安に信頼できる業者を選ぶことで、ご自身の時計の本当の価値、そして納得のいく売却を実現できるでしょう。
3-4:キャンペーンを有効活用する
高価買取を狙うなら、買取業者のキャンペーン情報をこまめにチェックしましょう。
期間限定の買取額アップキャンペーンや、特定モデルの高価買取キャンペーンなどを活用すれば、査定額アップに繋がりやすくなります。
各社のホームページやチラシはもちろんのこと、近年では公式LINEアカウント限定のクーポンを発行している業者も増えています。
少しでも高く売りたい方は、これらの情報を活用しない手はありませんね!
3-5:ベストタイミングを狙う
ロレックスなどの高級時計は、買取需要が高まる時期やタイミングがあることをご存じですか?
- ボーナス時期(8月・12月)
- 円安のタイミング
- 新生活が始まる時期(4月)
これらの時期は、ロレックスの需要が高まるため、業者も査定額を上げて積極的に買取を行う傾向があります。
需要が高まる1~2ヶ月前が売却の狙い目です!
まとめ
🌟GMTマスターとGMTマスターⅡの違いは
「GMT機能」の操作方法
🌟レフティモデルやスティック文字盤は
プレミア価値が付く
🌟付属品(特に保証書)を揃える事が
買取額アップの秘訣
🌟高価買取を狙うなら、
信頼できる買取専門業者を利用する
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。