ヴィンテージロレックスの世界!買取額を左右する4つの要因や人気モデルを解説
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「ヴィンテージロレックスって買取してもらえるの?」
父親が昔使っていた古いロレックス…ボロボロだし、デザインも古いし、買取してもらえないのでは?と心配になりますよね。
実は、ヴィンテージロレックスの中には、思わぬ高額査定となる可能性を秘めた物も存在します。
本記事では、ヴィンテージロレックスの需要や買取相場の決まり方、アンティーク価値を上げる要因など、初心者向けに徹底解説いたします。
是非、最後までご覧ください。
■関連記事:ロレックス買取相場【2025年最新版】プロが教える!買取額を決める5つの要素
1.ヴィンテージロレックスの魅力を徹底解剖!現代における需要は?
ロレックスは1926年に「オイスターケース」を開発し、防水腕時計の先駆けとなりました。
その後も数々の革新を続け、時計製造の歴史を塗り替えています。
投資価値の高さでも注目されているロレックスは、30年前・40年前のモデルでも買取してもらえるのでしょうか?
本章では、ヴィンテージロレックスの魅力や買取需要を解説していきます。
1-1:ヴィンテージロレックスとは?
ヴィンテージロレックスとは、一般的に1980年代以前に製造されたロレックスのモデルを指します。
これらの時計は、現代のモデルと比較して独自のデザインや機能を持ち、当時の技術やスタイルを反映しています。
特に4桁の型番(Ref.)が付与されているモデルは、製造年代が1980年代以前であることを示しており、ヴィンテージとして認識されます。
1-2:令和はヴィンテージ品が再熱している時代!
令和の時代に入り、ヴィンテージ品が再び脚光を浴びています。
中でも、ロレックスをはじめとするハイブランドのヴィンテージ品は、伝統的でクラシカルなものが多く、若年層を中心に関心の高まりがみられます。
大量生産・消費の現代社会において、一点物の希少性や持ち主だけの歴史が刻まれた特別感が、ヴィンテージ品の魅力をさらに高めていると言えるでしょう。
ヴィンテージブームが再来している今が、ヴィンテージロレックスの売却には最適ともいえます。
2.ヴィンテージロレックス 買取市場で話題のモデル5選!
ヴィンテージロレックスは現代においてどれくらいの価値があるのでしょうか?
本章では、買取市場で特に人気のモデルを5つご紹介します。
2-1:ヴィンテージモデルの相場を出すのは難しい
ヴィンテージロレックスの相場を出すのは多くの要素が絡み合うため非常に難しいです。
文字盤の変色(経年変化)などアンティーク価値が評価される為、同じモデルであっても状態や買取を行う業者によって、査定額が大きく変動します。
具体的な相場を知るには、信頼できる業者で直接確認するのが1番です。
業者の選び方については4章で詳しく解説します!
話題のモデル①:サブマリーナ
■画像引用:ゆきざき
サブマリーナー デイトRef.1680(通称:赤サブ)
1953年に誕生したロレックス サブマリーナは、100m防水性能と回転ベゼルを備えた、本格ダイバーズウォッチです。
長年にわたり、マイナーチェンジを繰り返しながら進化してきたことから、ヴィンテージ市場でも多くのレアモデルが存在します。
特に、1950年代に製造された型番4桁のモデルは、希少価値が非常に高く、コレクター垂涎の的となっています。
中でも、「Ref.6200」は、200m防水を実現した堅牢なケースと大型リューズが特徴で、数千万円を超えるプレミア価格で取引されることもあります。
また、初めてデイト表示機能を搭載した「Ref.1680」は、SUBMARINERのロゴが赤く印字されていることから「赤サブ」の愛称で親しまれ、その希少性から、現在でも高い人気を誇っています。
話題のモデル②:シードゥエラー
■画像引用:ALLU
シードゥエラーRef.1665(通称:赤シード)
ロレックスが誇るプロフェッショナルダイバーズウォッチ、「シードゥエラー」。
その初代モデル「Ref.1665」の中でも、特に高い人気を誇るのが、1967年から1978年にかけて製造された「赤シード」です。
赤シードには、「SEA-DWELLER」のみが赤く表記された「シングルレッドシード」と、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」両方が赤く表記された「ダブルレッドシード」の2種類が存在します。
特に、ダブルレッドシードは、初代モデルの初期にのみ製造された非常に希少なモデルであり、その独特なデザインと希少性から、ヴィンテージ市場において高額で取引されています。
話題のモデル③:デイトナ
■引用画像:ゆきざき
コスモグラフ デイトナRef.6263
1963年に誕生したロレックス デイトナは、レーシングドライバーのために開発されたクロノグラフを搭載した人気モデルです。
中でも、1970年から1988年頃まで製造された第三世代のデイトナは、シリーズの完成形として多くのファンを魅了してきました。
特に、俳優ポール・ニューマンが愛用したことで知られる「ポール・ニューマンモデル(Ref.6263)」は、ヴィンテージロレックスの中でも別格の人気を誇り、1,000万円を超える高値で取引されることもあります。
さらに、デイトナには、「ビッグデイトナ」「スモールデイトナ」と呼ばれる、文字盤に「DAYTONA」の表記があるレア個体が存在します。
通常のデイトナよりも生産数が少ないため、希少価値が非常に高く、コレクター垂涎の的となっています。
話題のモデル④:エクスプローラー
■画像引用:ゆきざき
エクスプローラーⅠ Ref.1016
ロレックス エクスプローラーは、1953年の誕生以来、その高い堅牢性とシンプルなデザインで、冒険家や探検家たちに愛され続けてきた時計です。
初代モデル「Ref.6350」をはじめとする初期のヴィンテージモデルは、市場に出回る数が極めて少なく、幻の存在となっています。
比較的入手しやすいのは、現行モデルの原型となった「エクスプローラーⅠ」の3rdモデル「Ref.1016」です。
エクスプローラーⅠは、生産時期や搭載ムーブメントによって、初期型・前期型・後期型に分類され、その中でも初期型は希少価値が高く、特に文字盤が経年変化で美しい茶褐色に変色した個体は、通常モデルの2倍以上の価格で取引されることもあります。
話題のモデル⑤:GMTマスター
■画像引用:ゆきざき
GMTマスターRef.1675
ロレックス GMTマスターは、国際線パイロットのために開発された、デュアルタイムゾーン表示機能を搭載したパイロットウォッチです。
初代モデル「Ref.6542」は、実際にパイロットに供給されていたという歴史的背景もあり、現存数が少なく、市場に出回ることは滅多にありません。
第2世代の「Ref.1675」は、約20年間という長期にわたって製造されたロングセラーモデルであり、ヴィンテージロレックスの中でも特に人気が高いモデルです。
製造年代によって、光沢のある「ブラックミラーダイヤル」や、金色のロゴが施された「ゴールドレター」など、様々な仕様が存在する点も魅力です。
3.【ヴィンテージロレックス】アンティーク価値が高まる4つの特徴
ヴィンテージロレックスのアンティーク価値を高めるためには、いくつかの重要な特徴があります。
本章では、特に注目すべき4つの特徴についてご紹介します。
3-1:需要が高く希少価値の高いモデル
ヴィンテージロレックス市場では、需要が高く希少価値の高いモデルが特に注目されています。
例えば、デイトナやGMTマスター、サブマリーナなどのスポーツモデルは現代でも人気が高く、ヴィンテージ市場でも高値で取引される傾向があります。
さらに、限定モデルや生産数が元々少ない「レア個体」は、その希少性から、コレクターたちの間で驚くような高額で取引される可能性もあります。
3-2:文字盤(ダイヤル)の経年変化
ヴィンテージロレックスの価値を高める重要な要素の一つに、文字盤(ダイヤル)の経年変化があります。
経年による変色は時計に独自の風合いを与え、アンティークとしての魅力を増します。
特に、スパイダーダイヤルやトロピカルダイヤルといった特定のダイヤルは、その独特なデザインと経年変化によって高く評価されています。
◆スパイダーダイヤル
■画像引用:腕時計投資.com
まるで蜘蛛の巣のように繊細なひび割れ模様が入った「スパイダーダイヤル」は、経年変化が生み出す、他に類を見ない個性的な文字盤です。
これは、破損によるものではなく、長い年月を経て文字盤の塗料に生じる自然な変化であり、その芸術的な美しさから、希少価値の高いアンティークウォッチに見られる特徴の一つとなっています。
特に、美しく整った模様を持つ個体は、コレクター間で高い人気を誇り、高値で取引されることも珍しくありません。
◆トロピカルダイヤル
■画像引用:GORTHE
一般的には、ブラック文字盤がブラウンに変色したものを指しますが、ブルー文字盤がグレーに変色したり、ブラック文字盤がオレンジ系の色味を帯びたりするケースも存在します。
トロピカルダイヤルは、変化の仕方が個体によって異なり、片側だけが変化したものや、全体が均一に変色したものなど、一点物の魅力があります。
特に、全体的に美しく変色した個体は、希少性が高く、数百万円にも及ぶプレミア価格で取引されることも珍しくありません。
トロピカルダイヤルは変色具合によってはデイトナ以上の価値を持つ可能性も秘めています。
3-3:ダブルネームモデル
ロレックスは、これまで数多くの有名ブランドや企業とコラボレーションし、「ダブルネームモデル」と呼ばれる特別な時計を世に送り出してきました。
これらのモデルは、文字盤にロレックス以外のブランド名や店舗名が記されているのが特徴で、企業の宣伝やロレックスの知名度向上を目的として製作されたものです。
しかし、ダブルネームモデルは、通常のモデルと比べて生産数が限られているため、市場に出回る数が非常に少なく、希少価値が非常に高くなっています。
特に、1950年から90年代初頭の間、コラボを組んでいたティファニーとのダブルネームモデルは人気を博しています。
■ダブルネームモデルのブランド
●ティファニー
●カルティエ
●フェラーリ
●フェラーリ
●ドミノ・ピザ
●コカ・コーラ
●コメックス …etc
■画像引用:LIVE IN RUGGED
エクスプローラーII(Ref.1655)×Tiffany & Co.
3-4:現行パーツへ交換していない
ヴィンテージロレックスは、製造当初のパーツがどれだけ残っているかによって価値が大きく変わります。
ロレックスは、純正部品の保管期間を約30年としているため、ヴィンテージロレックスを修理に出すと現行のパーツに交換されてしまう可能性があります。
一見すると美しくなるように思えるパーツ交換ですが、コレクターにとってはオリジナルの状態が保たれていることこそが重要です。
たとえ傷や汚れがあっても、製造当時のままのパーツが使われている方が、希少価値が高く評価される傾向にあります。
特に、消耗品であるブレスレットやベゼルなどがオリジナルの状態で残っていれば、高額買取が期待できます。
■関連記事:【捨てないで!】ロレックスのパーツは買取可能?知られざる価値を大解剖!
【Check!】ムーブメントは交換してもOK!
ヴィンテージロレックスの買取において、交換しても資産価値にほぼ影響がないパーツが「ムーブメント」です。
ムーブメントは時計の心臓部であり、長年の使用で摩耗するため、オーバーホールの際に交換されるのが一般的です。
これは時計の状態を保つために必要なプロセスなので、ご安心ください。
ただし、ロレックスでの正規オーバーホールを受けなければ、純正パーツでの交換がなされず、時計の価値が大きく下がる可能性があります。
大切なロレックスの価値を維持するためにも、必ず正規店でのオーバーホールを心掛けましょう!
●MEMO…文字盤や針は現行パーツと異なるため交換の際は注意が必要です!
4.ヴィンテージロレックスで高価買取を狙う3つの方法!
大切に使ってきた思い出の詰まったロレックス、できるだけ高く買取してほしいですよね!
本章では、ヴィンテージロレックスの買取額を左右する要因を3つご紹介します。
4-1:付属品を揃える
ヴィンテージロレックスを少しでも高く売却したいなら、購入時の付属品を大切に保管しておきましょう。
保証書、外箱、内箱、替えのコマ、説明書など、付属品が揃っていると時計の価値が証明され、査定額アップに繋がります。
特に重要なのは保証書(ギャランティーカード)です。
これは時計の真贋を見極める上で、非常に重要な材料の1つです。
また、ヴィンテージモデルの場合、保証書自体が数十年前のものとなり、コレクターズアイテムとしての価値を持つ場合もあります。
4-2:査定前にオーバーホールしない
ヴィンテージロレックスの査定を最大限に活かすためには、査定前にオーバーホールを行わないことが重要です。
前述した通り、ヴィンテージロレックスはオリジナルの状態を維持することで、時計本来の価値が高く評価されます。
たとえ正規のオーバーホールであっても、オリジナルパーツやデザインが変更される可能性があり、これがコレクターや投資家からの評価を下げる原因となります。
4-3:知識が豊富な専門店で売る
ヴィンテージロレックスを売却する際は、知識が豊富な専門店を選ぶことが極めて重要です。
1章でも解説した通り、アンティーク価値を見極めるのは非常に難しく、専門家でなければ適正な評価はできません。
信頼できる専門店は、ブランドの歴史や各モデルの特徴を熟知しており、正確な査定と安心できる取引を実現します。
優良な専門店を見つけるには、以下のポイントをチェックしましょう。
- ヴィンテージロレックスの買取実績が豊富
- 長年の実績や専門的な知識を持つスタッフが在籍している
- 顧客からの高評価が確認できる(Google口コミ等)
- 公式な認証や業界団体への所属
これらのポイントを参考に、信頼できる専門店を選び、大切なヴィンテージロレックスを適正な価格で売却しましょう。
Q:動かなくなったヴィンテージロレックスでも買取は可能?
結論から申し上げると、動かなくなったヴィンテージロレックスでも、買取が可能な場合が多いです。
特にレア個体であれば、修理費を上回る買取額が期待できます。
多くの買取業者は、高額な修理代を負担してでも手に入れたいと考えるでしょう。
不動品だからと諦めずに一度査定に出してみましょう!
■関連記事:動かないロレックスでも諦めないで!買取の可能性と価値を最大化する3つの秘訣
まとめ
🌟ヴィンテージブームにより需要は上昇中!
🌟文字盤の変色や
オリジナルパーツなどで買取額は変動する
🌟付属品(特に保証書)を揃える事が
買取額アップの秘訣
🌟高価買取を狙うなら、
信頼できる買取専門業者を利用する
「買取専門店諭吉」は、長崎県に6店舗、福岡県に1店舗、佐賀県に1店舗展開している、地域密着型の買取業者です。
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また、全国47都道府県、毎月40か所以上の公共施設やスーパー等で催事買取も実施中!
プロの査定士がお客様の目の前で、1点1点丁寧に査定し、その場で即現金化いたします。
ご自宅に眠っているロレックスがあれば、無料査定だけでも可能ですので是非ご利用ください。
■買取実績:【ROLEX Explorer Ⅱ 「Ref.1655」(ロレックス エクスプローラー2)】お買取りしました!諭吉 長崎イオンタウン諫早西部台店
ヴィンテージロレックスの売却を検討されている方は、ぜひ信頼できる買取業者に相談してみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!