投稿日: 2025年8月5日
更新日: 2025年8月3日

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足立 美桜
「チューダーのレンジャーってどのくらいで買取してもらえるの?」
皆さんの腕元で、かつての冒険を共にしたチューダーの「レンジャー」。
もしかしたら、最近は腕時計を着ける機会が減ってしまい「そろそろ手放そうかな…」とお考えかもしれませんね。
無骨ながらも愛着の湧くデザイン、どんな環境下でも頼りになるその堅牢さ…。
そんな唯一無二の魅力に惹かれ、レンジャーを長年大切にされてきた方も多いのではないでしょうか。
特に、10年ほど前に手に入れたレンジャーの行方にお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
「年式も古いし、使用感もあるけれど、いったいどれくらいの価値があるんだろう?」
「せっかく売るなら、少しでも高く買い取ってもらいたい!」
そんな皆さんの疑問や期待は、プロの査定士として私もよく理解できます。
今回のコラムでは、
- レンジャーが長年愛される理由
- 最新の買取相場
- 低年式モデルの価値
- できるだけ高く売るための秘訣
を徹底解説いたします。
読み終える頃には、お手元のレンジャーが秘める本当の価値と、賢く手放すための道筋が見えてくるはずですよ。
■関連記事:チューダーの魅力を徹底解剖!主要コレクションの買取相場7選&業者を見極める方法!
目次
1.チューダーのレンジャーとは?特徴や魅力を再確認しよう!
まずは、皆さんが愛用されてきたチューダーのレンジャーについて、その魅力や特徴を改めて確認していきましょう。
1-1:レンジャーってどんな時計?
チューダーのレンジャーは、極限の環境下での使用を想定して、1960年代に登場した本格的なフィールドウォッチです。
この時計の最大の魅力は、そのシンプルさの中に光る機能性と抜群の視認性、そしてロレックス譲りの堅牢な作り込みにあります。
まさに、タフに使える実用時計の代表格と言えるでしょう。
買取市場でも需要は高く、比較的安定した買取価格を維持しています。
魅力①:高い視認性
レンジャーの大きな魅力の一つは、その高い視認性です。
文字盤には大型のアラビア数字インデックスが配され、モデルによって特徴的な針が採用されています。
現行モデルでは矢印型の時針(アローハンド)が、過去のモデルではイカ針(スノーフレーク針)が使われるなど、そのバリエーションも魅力の一つです。
これは、暗い場所や悪天候といった過酷な条件下でも、瞬時に正確な時刻を読み取れるように設計されているため。
視認性の高さは、実用時計としてのレンジャーの真骨頂と言えるでしょう。
魅力②:ロレックス エクスプローラーⅠの普及機
チューダーは、皆さんもご存知のロレックスが「より多くの人に高品質な時計を届けたい」という思いから誕生させたディフュージョンブランドです。
そのため、ロレックスのフィールドウォッチである「エクスプローラーⅠ」とレンジャーは、そのデザインやコンセプトにおいて非常に似通った部分を持っています。
まさに「ルーツを共有するモデル」という関係性です。
いつかはロレックス…!という憧れは持ちつつも、なかなか手が届かない…と感じていた方々にとって、高品質で手の届きやすいレンジャーは、まさに理想の選択肢だったのではないでしょうか。
■関連記事:プロが教える!ロレックス エクスプローラー1買取の完全ガイド
魅力③:ヴィンテージモデルが再熱!
レンジャーが初めて誕生したのは1960年代ですが、実は一時期、その生産は終了していました。
しかし、その根強い人気と世界中の時計ファンからの要望に応える形で、2022年に待望の復活を遂げたんです。
この現行モデルの登場は、時計業界全体で大きな注目を浴び、同時に旧モデル、特にヴィンテージレンジャーの価値も再認識されるきっかけとなりました。
「父親が使っていたもので、年式も古いし、もうボロボロだから価値はないだろう…」と諦めてしまう前に、ぜひ一度査定に出してみてください!
ヴィンテージレンジャーは、その希少性と歴史的価値からコレクターの間で非常に高い人気を誇るんですよ。
もしかしたら、思わぬ高額査定となる可能性も秘めているんです。
【Check!】ヴィンテンジーレンジャーの証「薔薇のロゴ」
チューダーは、1970年代頃に文字盤上部のロゴを、初期の「薔薇」のマークから、現在の「盾」のマークへと変更しました。
もし、お持ちのチューダー レンジャーの文字盤上部に薔薇のロゴがありましたら、それは初期モデルである証拠です。
状態が良ければ、思わぬプレミア価格となる可能性も秘めているんですよ!
「年式が古いから、もう価値なんてないだろう…」と侮るなかれ!
まずは一度、時計のプロに査定を依頼してみることを強くおすすめします。
◼︎画像引用:FIRE KIDS
Q.ボロボロのレンジャーでも買取してもらえるの?
A.もちろん、買取は可能です!
前述した通り、古いレンジャーの中には、ヴィンテージ価値が非常に高く評価されるものも多くあります。
たとえ傷が付いていたり、ブレスレットが傷んでいても、「修理して再販できる」と判断されれば、問題なく買取してもらえますよ。
ただし、修理には費用がかかりますので、その分どうしても買取額は下がる傾向にあることだけはご理解くださいね。
それでも、諦めずにまずは一度プロの査定士に見せてみることが大切です。
Q.「チュードル」or「チューダー」?どっち?
長年レンジャーを愛用されてきた方の中には、「昔は『チュードル』って呼ばれてたよな?」と思われる方も多いかもしれませんね。
実は日本では、かつて「チュードル」という呼称が一般的に使われていました。
しかし、2018年に日本市場へ本格的に再上陸したことを機に、本国での発音により近い「チューダー」に統一されたんです。
どちらも同じブランドであることに変わりはありませんが、現在では「チューダー」が正式名称となっています。ちょっとした豆知識ですが、知っておくと、時計好きの皆さんとの会話も弾むかもしれませんね!
2.チューダー レンジャーの気になる買取相場!【主要モデル4選】
それでは、皆さんが一番気になる「買取相場」について、主要な人気モデルを例に見ていきましょう。
2-1:レンジャー M79950-0001
■画像引用:TUDOR
【定価】507,100円
【買取相場】~340,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
2022年に満を持して発表された、まさに待望のレンジャー復活モデルがこのM79950-0001です。
39mm径のサテン仕上げステンレススチールケースは、視認性の高いマットブラックのドーム型文字盤と見事なコントラストをなし、非常に洗練された印象を与えます。
特に目を引くのは、アワーマーカーとして配された3、6、9、12のアラビア数字インデックスと、歴史的なモデルから受け継いだ特徴的なアローハンド(時針)です。
ムーブメントには、COSC認定の自社製ムーブメント「MT5402」を搭載しており、約70時間という長いパワーリザーブを誇るため、実用性も抜群です。
スチール製ブレスレットの他に、ファブリックストラップやハイブリッドレザーストラップから選べるのも、ユーザーにとっては嬉しいポイントですね。
発売されたばかりの現行モデルであり、買取市場でも大変高い需要があります。
2-2:ヘリテージレンジャー 79910
■画像引用:ALLU
【買取相場】~280,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
2014年に発表されたこのモデルは、現行のM79950の一つ前のレンジャーにあたります。
チューダーの「ヘリテージ(遺産)」ラインの一つとして、過去のアーカイブモデルからインスピレーションを得てデザインされました。
41mm径のケースは、現行モデルよりやや大きく、腕元で確かな存在感を放ちます。
マットブラックの文字盤には、経年変化したようなベージュ色のルミナス塗料が施されたアラビア数字インデックスとペンシル針が配され、独特のヴィンテージ感を演出しています。
ムーブメントはETA社製のCal.2824をベースとしており、信頼性とメンテナンス性に優れている点も特徴です。
買取市場では、現行モデルが登場したことで、一つ前のレンジャーとしてそのヴィンテージとしての価値が再認識されつつあります。
ヘリテージシリーズ全体の人気も高く、レンジャーの歴史を語る上で欠かせないモデルとして、安定した需要があります。
2-3:レンジャーⅡ 9111/0
■画像引用:ゆきざき
【買取相場】~300,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
1970年代に登場したレンジャーⅡ 9111/0は、初期のレンジャーとは大きく異なる、個性的なデザインが特徴のモデルです。
一体型のケースとブレスレット、特徴的なフルーテッドベゼルが目を引きます。
自動巻きムーブメントを搭載し、日付表示も備わっているため、実用性も兼ね備えています。
当時のチューダーが、ロレックスのオイスタークォーツなどと共通のデザイン要素を持っていた時期のモデルであり、そのデザイン史において重要な位置を占める一本です。
買取市場では、コレクターズアイテムとしての評価が非常に高いです。
生産期間が比較的短く、流通量が少ないため、現行のレンジャーとは異なるニッチなコレクター層から強い需要があります。
ヴィンテージモデルであるため、一体型ブレスレットの特性上、ブレスレットの伸びや摩耗が査定に影響することがありますし、文字盤や針のコンディションも非常に重要です。
2-4:オイスタープリンス レンジャー 7995/0
■画像引用:FIRE KIDS
【買取相場】~200,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
1960年代後半から1970年代前半にかけて製造された、7995/0は、まさにヴィンテージレンジャーの代表的なモデルの一つです。
マットブラックの文字盤に、特徴的なアラビア数字の3、6、9、12インデックスがこのモデルの最大の魅力です。
このイカ針は、後のチューダーのダイバーズウォッチにも採用される、チューダーの象徴的なデザインの一つなんですよ。
買取市場では、非常に高い評価を受けています。
ヴィンテージチューダーの中でも、特に人気の高いモデルの一つであり、そのオリジナリティと歴史的価値から、コレクターの間で常に強い需要があります。
生産数が限られていたこと、そして経年劣化が進んでいる個体が多いことから、状態の良い個体は非常に希少価値が高いとされています。
もし文字盤がリダン(修正)されている場合は評価が下がってしまいますのでご注意ください。
3.チューダー レンジャーの買取額を決める5つのポイント!
ここまで各モデルの相場を見てきましたが、実際に皆さんのレンジャーがいくらで買い取ってもらえるのかは、いくつかの要素で決まります。
特に重要な5つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
3-1:モデル
チューダーのレンジャーには、ご紹介したように様々なモデルがあり、そのモデルによって基本的な買取相場が異なります。
さらに、同じモデル名でも、ブレスレットの種類(スチール、レザー、ファブリックなど)や文字盤のバリエーション、あるいは素材の違いによっても買取額は変わってきます。
ご自身のレンジャーがどのモデルで、どのようなバリエーションなのかを把握しておくことが大切です。
3-2:時計の状態
やはり、時計本体の状態は買取額に直結します。
- 風防の傷やカケ
- ケースやベルトの打痕や擦り傷
- 文字盤の焼けやシミ
- 針の腐食
など、様々な部分が査定の対象となります。
定期的なメンテナンスや、大切に保管されてきた時計は、それだけ良い状態を保っているため、高価買取に繋がりやすいのは言うまでもありません。
査定前にも、指紋や汚れを柔らかい布で拭いて簡単なクリーニングを行いましょう。
ちょっとしたひと手間が査定士の第一印象を変えますよ。
3-3:付属品の有無
時計を購入した際に付いてきた箱、保証書、取扱説明書、そしてブレスレットの余りコマといった付属品は、全て揃っていることが理想です。
特に保証書(ギャランティカード)は、その時計がチューダーの正規品であることを証明する大切な書類であり、あるかないかで査定額は数万円単位で変わる事も珍しくありません。
捨ててしまった…という方もいるかもしれませんが、もしどこかに保管されているなら、査定に出す前に必ず探してみてください。
3-4:買取業者
最近は、大手リサイクルショップでもブランド品の買取を行っていたり、フリマアプリやオークションサイトといった個人間取引も手軽で人気を集めていますね。
しかし、チューダーのレンジャーのような高価な時計を売る際には、やはり時計の専門知識が豊富な査定士が在籍している「買取専門店」で売ることを強くオススメします。
専門知識を持つ業者なら、皆さんの大切なレンジャーの市場価値や、細かな時計の状態を正確に見極め、適正な価格を提示してくれますよ。
また、一つの買取店だけで判断せず、複数の買取店で相見積もりを取ることも非常に大切です。
買取店によって査定基準や得意とするブランド、さらには再販時の販路が異なるため、同じ時計でも査定額に差が出ることは珍しくありません。
多少手間はかかりますが、最低でも2~3社は回って、最も納得のいく価格を提示してくれるお店を見つけましょう!
【Check!】LINE査定を利用してみよう!
「忙しくて何店舗も回る時間がない」「とりあえず概算の査定額を知りたい」という方には、LINE査定が非常に便利です。
時計の写真を送るだけで、おおよその買取額を教えてくれるサービスで、気軽に利用できます。
査定を依頼する際は、型番や付属品の有無、状態がよく伝わる写真を複数枚用意しましょう。
査定がスムーズに進みますよ!
3-5:純正部品であること
これは特に旧モデルのレンジャーをお持ちの方に多いお悩みかもしれませんが、「オーバーホールしてから売った方が、高く売れるのでは?」とお考えになるかもしれませんね。
しかし、古いレンジャーの場合、「オリジナルの状態であること」が査定額に大きく影響を与えるんです。
たとえオーバーホールをしてピカピカになったとしても、現行パーツに交換されていると、ヴィンテージとしての価値が失われ、かえって買取額が大幅にダウンしてしまうことが少なくありません。
また、オーバーホールには非常に高額な費用がかかります。
最悪の場合、売却した査定額よりも、オーバーホール費用の方が上回ってしまう…なんてこともあり得ます。
ですので、ボロボロのレンジャーであっても、まずは一度そのままの状態で査定に出してみましょう!
プロの査定士が、その時計の最も価値が高い状態を見極め、適切な判断をしてくれますよ。
4.【査定前に!】信頼できる買取業者を見極める4つの方法
さて、いざレンジャーを売却しようと決めたら、どこに依頼するかは非常に重要です。
後悔しないためにも、信頼できる買取業者を見極めるための4つのポイントをご紹介します。
4-1:時計の買取に強いか
利用を検討している業者が、チューダーをはじめとする高級時計の買取に強いかどうかを知る一番の方法は、ズバリ「買取実績」です。
買取実績が豊富な業者は、市場の相場を熟知しており、あなたの時計を適正な価格で査定してくれる可能性が高いといえます。
そういった業者は積極的にホームページなどで買取実績を公開しているので、ぜひ確認してみると良いでしょう。具体的なモデル名と買取価格が掲載されていれば、より参考になりますね。
4-2:利用したい買取サービスが選べるか
買取方法には、店舗に直接持ち込む「店頭買取」、宅配便で送る「宅配買取」、そして自宅に来てもらう「出張買取」など、様々な種類があります。
あなたのライフスタイルや、時計の量、お住まいの地域に合わせて、ご自身が利用しやすい買取サービスを選択できる業者を選びましょう。
店頭買取 | 店舗に直接持ち込む方法です。 その場で査定・即現金化ができるのが魅力。 日中時間が取れない方、 実店舗が近くにない方には難しいかも…。 |
宅配買取 | 査定品を梱包して業者に発送する方法です。 自宅にいながら手軽に利用でき、 全国どこからでも利用可能! ただし、査定から手元にお金が入るまで 時間がかかるのがネック。 |
出張買取 | 査定士がご自宅に訪問し、 査定〜買取まで行ってくれます。 大型の品や、複数の不用品を まとめて売りたい場合に便利です。 他人を自宅に招き入れる事に 抵抗感がある方には向いていません。 |
4-3:手数料は掛かるか
査定料、出張費、送料、キャンセル料など、買取に関する手数料が発生する業者もあります。
事前にウェブサイトなどで確認し、手数料が一切かからない、あるいは明確に表示されている業者を選ぶようにしましょう。
無料査定を謳っていても、後から思わぬ費用を請求されることがないか、しっかりと確認することが大切です。
4-4:口コミや評判が良いか
実際にその業者を利用した方の声は、非常に参考になります。
Googleマップの口コミやレビューサイト、SNSなどで利用者の声を確認してみましょう。
特に、「査定が丁寧だった」「説明が分かりやすかった」「高価買取してもらえた」といったポジティブな意見が多い業者であれば、安心して依頼できる可能性が高いです。
まとめ
今回は、チューダーのレンジャーの買取を検討されている皆さんに向けて、その魅力から高価買取のポイント、そして信頼できる業者の選び方まで、詳しく解説してきました。
長年連れ添ってきた大切な時計だからこそ、納得のいく形で手放したい、そして売却益を賢く活用したいという皆さんの思いは、プロの査定士として私もよく理解できます。
お手持ちのレンジャーが、たとえ年式が古く、使用感があったとしても、決して諦める必要はありません!
特にヴィンテージモデルの中には、驚くほどの価値を秘めているものも多いんです。
もし「自分のレンジャーはいくらになるんだろう?」「このコラムを読んで、一度査定に出してみようかな」と思われたら、ぜひ私たちプロの査定士にご相談ください。
「買取専門店諭吉」は、長崎県に6店舗、福岡県に1店舗、佐賀県に1店舗展開している、地域密着型の買取業者です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。