武具・防具
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武具・防具とは？歴史と背景

1. 日本の武具・防具の起源と変遷
武具・防具は、古代日本の戦闘文化の発展とともに進化してきました。最初はシンプルな防具でしたが、戦国時代を迎えるとより機動性・防御力を高めた具足（ぐそく）が登場しました。

古墳時代（3世紀〜7世紀）
銅剣・銅矛・鉄製の防具が使用され始める。
短甲（たんこう）、挂甲（けいこう）などが古墳から出土。

平安時代（794年〜1185年）
騎馬戦用の「大鎧（おおよろい）」が誕生。
弓騎兵の時代で、敵からの矢を防ぐための堅牢な防具が重視された。

鎌倉時代（1185年〜1333年）
徒歩戦闘向けの「胴丸（どうまる）」や「腹巻（はらまき）」が普及。
刀剣による白兵戦が主流となり、防具の軽量化が求められる。

戦国時代（1467年〜1603年）
「当世具足（とうせいぐそく）」と呼ばれる機動性重視の具足が登場。
火縄銃の導入により、鉄製の胸甲（きょうこう）や兜が主流に。

江戸時代（1603年〜1868年）
儀礼・観賞用の豪華な具足が登場。
大名家の家紋や華やかな装飾を施した鎧兜が人気。

明治時代以降（1868年〜現代）廃刀令（1876年）で武具・防具は武器としての役割を終えるが、
美術工芸品としての価値が再認識され、現代に至る。

2. 西洋武具・防具の起源と発展
古代ローマ〜中世ヨーロッパ
チェインメイル（鎖帷子）が防具の主流だった時代。

ルネサンス時代〜近世
サーベル、レイピア、マスケット銃などの武器が登場。
甲冑（アーマー）は、貴族や将校のステータスシンボルとして用いられる。

第一次・第二次世界大戦時
軍服、防弾チョッキ、ガスマスクなど、現代的な防具に進化。
鉄十字章や戦時中の徽章もコレクター市場で注目されている。

武具・防具の種類と特徴
1. 日本の武具・防具の代表例
大鎧（おおよろい）
特徴：平安時代〜鎌倉時代の騎馬戦用の防具。
素材：鉄、革、漆塗り。
買取ポイント：保存状態、装飾の有無、名工の作かどうかで査定額が変動。

胴丸（どうまる）・腹巻（はらまき）
特徴：徒歩戦用の軽量防具。鎌倉〜室町時代に普及。
買取ポイント：時代背景、装飾、完全体での保存状況が評価対象。

当世具足（とうせいぐそく）
特徴：戦国時代の実戦用具足。動きやすさと防御力を両立。
買取ポイント：家紋・装飾の豪華さや保存状態が重視される。

刀剣・薙刀・槍
特徴：武士の魂とされる日本刀や長柄武器。
買取ポイント：名工の作品、刃文、登録証の有無で価値が大きく変わる。

火縄銃・短筒
特徴：戦国時代の火器。日本独自の発展を遂げた火縄銃。
買取ポイント：銃砲刀剣類登録証の有無、保存状態で査定額が変動。