18金万年筆の買取相場を徹底解説!ペン先の価値を最大化するコツ
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「18金の万年筆のペン先って、どれくらいで買取してもらえるの?」
「使い込んだボロボロの万年筆でも、お金になるのかな?」
万年筆といえば、その滑らかな書き心地と高級感から、多くの文具愛好家を魅了してやみません。
特に、ペン先に18金が使われた万年筆は、その美しさと書き味の良さから、高値で取引されています。
もし、使わなくなった18金万年筆をお持ちなら、その価値を最大限に活かして高価買取を狙ってみませんか?
本記事では、18金万年筆の買取相場や、ペン先が18金かどうか見分ける方法、さらに高価買取が狙える高級ブランド品も紹介します!
是非、最後までご覧ください!
■関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1.18金の万年筆、ペン先だけで驚きの買取額となる理由
万年筆は、筆記具としての機能だけでなく、美術品やステータスシンボルとしての側面も持ち合わせています。
特に、18金製のペン先は希少価値が高く、思わぬ高額買取に繋がる可能性を秘めています。
本章では、そもそも18金とは何なのか、ペン先だけでも買取してもらえる理由を解説します。
1-1:万年筆のペン先の素材に注目!
万年筆のペン先の先端を覆う金色に輝く部分は「ニブ」と呼ばれ、素材によって書き味や耐久性が大きく変わるだけでなく、買取価格にも影響します。
低価格帯の万年筆ではチタンやステンレス合金などが使われる一方、高級万年筆には14金や18金といった金が使われています。
金は資産価値が高く、万年筆の小さなペン先も例外ではありません。
特に購入額が1万円を超えるような高級万年筆の場合、ニブに金が使われている可能性が高く、分解して地金として買取に出すことも可能です。
「古くてボロボロだから…。」と処分する前に、一度確認してみましょう。
1-2:そもそも18金とは?
18金とはずばり、金の含有率が75%の合金のことを指します。
残りの25%は銀や銅、パラジウムなど別の金属が混ぜられています。
この割合により、18金は純金(24金)よりも硬度が高く、耐久性が向上した加工しやすい素材になります。
18金は、適度な柔軟性と耐久性を持ち合わせているため、万年筆のペン先に最適な素材と言えるでしょう。
滑らかで書き心地が良く、インクの流れも安定するため、高級万年筆のペン先に多く採用されています。
■関連記事:18金買取がアツイ!相場高騰の理由と高価買取を狙う3つの方法
1-3:万年筆のペン先が18金か確認する方法
お手持ちの万年筆のペン先が18金かどうかを確認するには、まず「刻印」を確認しましょう。
18金の場合は、「18K」「K18」や「750」といった刻印が確認できます。
ペン先には、メーカーやロゴマーク、製造工場の番号など様々な情報が刻印されているので、拡大鏡を使って隅々まで確認することをオススメします。
■画像引用:ディグ・イット
また、18金のペン先は必ずしも金色とは限りません。
ホワイトゴールドなどの合金が使われている場合もあるため、刻印を必ず確認しましょう。
ホワイトゴールドは、金にパラジウムやニッケルなどの白色金属を混ぜて作られる合金です。
見た目は銀白色ですが、金が含まれているため、18金と同様に買取対象となります。
1-4:18金の買取相場が高騰中!
近年、金相場が高騰しており、18金を使用した万年筆の買取価格も上昇傾向にあります。
2020年以降、世界的な金融緩和やコロナ禍による先行き不透明感から、安全資産である金への需要が高まりました。
2024年10月31日には、金の買取価格が1gあたり11,119円を超え、過去最高値を更新しました。
高値圏で推移し続けている今、18金の万年筆を売却する絶好のタイミングと言えるでしょう。
2.【18金】万年筆のペン先の買取額はいくら?
お手持ちの18金万年筆がいくらになるのか、気になりますよね!
18金万年筆のペン先の買取価格は、以下の要素によって決定されます。
2-1:万年筆のペン先の重さ
18金ペン先の買取価格は、その重量によって決まります。ペン先の大きさや装飾によって異なりますが、一般的には0.2〜0.5g程度です。
正確な重量を知るためには万年筆を分解する必要がありますが、無理に分解することはお勧めしません。
ペン先は非常に繊細な構造で、特に金は柔らかい素材のため、無理な力を加えると簡単に変形してしまいます。
変形させてしまうと、二度とその万年筆で書くことができなくなるばかりか、有名ブランド品やアンティーク品などでは、買取価格に大きな影響を与えかねません。
18金万年筆の買取を検討する際は、無理に分解せず、専門知識と技術を持った買取業者に査定を依頼しましょう。
2-2:最新の18金買取相場の調べ方
18金は、その価値が世界経済や為替レートの影響を受けて日々変動しています。
つまり、全く同じ純度・重さの金製品であっても、売却するタイミングによって買取価格が変わるのです。
18金の買取相場は、新聞やテレビの経済ニュース、金融機関のウェブサイト、貴金属専門の情報サイト、買取業者の公式サイトなどから確認することができます。
上記のサイトでは、分かりやすいグラフなどで、1gあたりの価格や過去の価格推移を確認できます。
こまめにチェックして、相場の動きを把握しましょう。
2-3:買取額の計算方法
18金製品の買取額は、以下の簡単な計算式で導き出すことができます。
『18金部分の重さ×18金の買取相場=買取額』
例えば、本記事執筆中の2024年11月6日の18金相場は、1gあたり10,844円です。
お手持ちの18金万年筆のペン先の重さが0.4gだった場合、買取額は0.4g×10,844円=4,338円となります。
小さなペン先1つでも、ちょっとしたお小遣い程度になりますね!
処分するしかないと思ってた物が、現金に代わるのは嬉しいものです。
Q:折れたり曲がったペン先でも買取してもらえるの?
万年筆のペン先は消耗品です。
曲がったり歪んだりして使えなくなったとしても、諦めるのはまだ早いです。
金は融解して再利用できる素材のため、状態が悪くても買取が可能です。
■買取実績:万年筆ペン先お買取致しました!!諭吉 長崎 イオンタウン早岐店
「ペン先が曲がっている。」「インク詰まりで書けなくなった。」など、使用済みで状態が気になるペン先でも、18金であれば買取対象となります。
買取専門店諭吉では、万年筆本体がなくても、ペン先だけでも買取可能です。
ボロボロだからと捨ててしまう前に、一度査定に出してみることをおすすめします。
3.【18金の万年筆】ブランド品は高価買取のチャンス!
人気ブランドの万年筆は、「金」としての買取以上に高価買取となる可能性を秘めています。
素材そのものの価値に加えて「ブランド力」も加わるからです。
本章では、万年筆の高級ブランドや、ブランド品の高価買取のコツをご紹介します。
3-1:高価買取が狙える高級ブランド
◆モンブラン(Montblanc)
モンブランは、ドイツの高級筆記具メーカーです。
中でも、ブランドを代表する「マイスターシュテュック」は、上質な書き味を約束する金のペン先と、華美過ぎない洗練されたデザインが魅力です。
1924年の発売以来、三島由紀夫や松本清張といった著名な作家にも愛用され、芸術品と称されるほどの高い品質と普遍的なデザインで、時代を超えて愛され続けています。
■買取実績:鹿児島県鹿児島市にて モンブラン万年筆を長崎の諭吉が催事買取させて頂きました
◆ペリカン(Pelikan)
ペリカンは、スイスに本社を置く、老舗筆記具メーカーです。
高級万年筆ブランドとして世界中で愛されています。
「スーベレーン」や「トレド」は25万円前後での買取実績もあるほどです。
最大の特徴は、ペン先から直接インクを吸い上げる独自の「ピストン吸引式」を採用している点です。
この画期的なメカニズムは、インクの供給量を調整しやすく、安定した書き味を実現できることから、多くの万年筆愛好家を魅了してきました。
■買取実績:岐阜県で【ペリカン 万年筆 W-GERMANY インク付き】を福岡の諭吉が催事買取しました!
◆パーカー(Parker)
イギリス発の筆記具メーカー「パーカー」は、1888年の創業以来、革新的な技術と洗練されたデザインで、筆記具の世界をリードしてきました。
英国王室御用達としても知られるその品質の高さは、多くの人々から信頼を集めています。
創業当時、万年筆の大きな課題であったインク漏れを防ぐため、カーブさせたペン芯を開発し、筆記具の歴史に新たな一歩を刻みました。
ブランドの象徴とも言える矢羽クリップは、その先駆的な姿勢を表すとともに、美しいデザインと機能性を兼ね備えています。
■買取実績:PARKER(万年筆)を買取しました!買取専門店 諭吉(ゆきち) 春日本店
◆パイロット(Pilot)
日本の筆記具業界を牽引するパイロットは、初めて純国産万年筆の製造を成功させた、パイオニア的存在です。
ペン先はもちろん、先端の小さな球「ペンポイント」に至るまで自社で製造する技術力は、100年以上にわたり、高品質な筆記具を生み出し続けてきました。
パイロットの万年筆は、日本人の手に馴染みやすい軸の設計と、幅広いニーズに対応する豊富なラインナップが魅力です。
手頃な価格帯のものから、熟練の職人技が光る受注生産の高級品まで、自分にぴったりの一本を見つけることができます。
■買取実績:パイロット万年筆をお買取しました!
3-2:付属品を揃えよう!
売却したい18金万年筆が、上記で紹介したような有名ブランド品の場合、付属品の有無が買取価格を左右します。
これは、再販時にプレゼントとしての需要が高まるためです。
上記の付属品はできるだけ揃えた状態で買取に出しましょう!
3-3:できるだけ綺麗な状態にする
高級ブランド品の万年筆は、再販を目的に買取されることが多いので、万年筆の状態が買取額に影響を与えます。
新品に近い状態であれば、高額査定に繋がりやすいでしょう。
そのため、万年筆を良好な状態に保つための定期的なお手入れが重要となります。
使用後は柔らかい布でインクを拭き取り、完全に乾いてからキャップを閉じて保管しましょう。
また、2〜3ヶ月に1度は水洗いを行い、インク詰まりを防ぐことが大切です。
しかし、高級万年筆は繊細な構造を持つものが多く、分解に専用工具が必要な場合もあります。
素人が分解しようとすると、破損のリスクがあるため、専門知識を持つクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
本記事では、18金万年筆の秘めた価値について徹底解説いたしました!
最新の買取相場や、高価買取が狙える高級ブランドなど、網羅的にご紹介しました。
不要になった万年筆は、ペン先の素材が18金かどうかを確認してから処分しましょう。
金相場が高騰する今、小さなペン先1つで思わぬ買取額になる可能性も…!
ぜひこの記事を参考にして、その価値を最大限に活かしてください。
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記事内で紹介した、買取相場の調べ方や高く売るためのポイントを参考に、ぜひ納得のいく価格で18金万年筆を売却してください。
この記事が、皆さんの買取を成功に導くための一助となれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!