18金のルビーの指輪のすべて!買取額を決める4つの要素を徹底解説
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「バブル期に買った18金のルビーの指輪、今ならどれくらいで買取してもらえるの?」
そう思ったら、まずは査定に出してみましょう!
情熱的な赤色が美しいルビーは、「宝石の女王」とも呼ばれ、18金の指輪に飾れば、指先を華やかに彩ります。
20~30年前、金価格が今ほど高騰していない時代に購入された方も多いのではないでしょうか?
眠っている18金のルビーの指輪は、今の高騰している金相場では、思わぬ高値が付く可能性も。
買取額は、金の相場に加え、ルビーの品質や指輪のデザイン、状態によって決まります。
本記事では、18金のルビーの指輪の買取相場や査定ポイント、高価買取のコツなどをわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、売却を検討してみて下さい。
■関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1.【18金のルビーの指輪】買取額を決める4つの要素
18金のルビーの指輪の買取価格は、以下の4つの要素から総合的に判断されます。
これらの要素を理解しておくことで、より高額で買取してもらえる可能性が高まります。
以下で詳しく解説していきます。
1-1:素材の価値
土台となる金属の価値によって買取額は大きく変わります。
指輪の土台に使われる貴金属は、金、プラチナ、シルバーなど様々です。
それぞれの金属には固有の価値があり、買取価格に影響を与えます。
金は希少性が高く、宝飾品としての人気が高いことから、貴金属の中でも特に高い価値を持ちます。
1-2:中石(ルビー)の価値
ルビーはダイヤモンド、サファイア、エメラルドと並ぶ世界四大宝石の一つであり、その希少性と美しさから高い価値を持ちます。
一口にルビーと行っても、色合い、透明度、大きさ、カットなど、様々な要素を総合的に判断し、価値が決まります。
特に、色の濃い鮮やかな赤色のルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれ、最高級品として扱われます。
1-3:脇石の価値
脇石とは、メインの宝石である中石を引き立てるために周囲にあしらわれた小さな宝石のことです。
脇石の種類や品質によっても買取価格は変動します。
ダイヤモンドやサファイアなどの脇石は、ルビーとの組み合わせでさらに価値を高めることがあります。
1-4:ブランドとデザインの価値
ブランド品や、優れたデザインの指輪は、中古市場でも人気が高く、高額で取引される傾向があります。
特に、世界的に有名なブランドのジュエリーは、そのブランド力やデザイン性から、プレミア価格が付くこともあります。
次章では、それぞれの要素について更に深堀していきます。
2.18金部分の買取額の決まり方
土台となる18金部分にはどれくらいの価値があるのでしょうか?
本章では、そもそも18金とはどのような金属なのか、買取額を左右する要素を解説していきます。
2-1:そもそも18金とは?
まず、18金とは何かについておさらいしましょう。
「18金(K18)」は、宝飾品でよく目にする金の純度を表す表示です。
24金(純金)を100%とすると、18金は75%の金を含み、残りの25%には他の金属が混ざった「合金」です。
純金は美しい輝きを放ちますが、非常に柔らかく変形しやすいため、宝飾品には不向きです。
そこで、銀や銅などを混ぜることで強度を高めた18金が、宝飾品の素材として広く採用されています。
18金は、金の価値と美しさを保ちつつ、実用性も兼ね備えたバランスの取れた素材と言えるでしょう。
また、高価な素材であるがゆえに、偽物の宝石と組み合わせられることは稀です。
そのため、18金の指輪にセットされた宝石は、本物の可能性が高いと言えるでしょう。
18金の刻印の種類や、カラーゴールドについては、以下の記事にて詳しく解説しています。
併せてご覧ください。
■関連記事:18金買取がアツイ!相場高騰の理由と高価買取を狙う3つの方法
2-2:重さ
金製品の買取額は、1gあたりの相場によって大きく変動します。
当然ながら、18金の重さが重い程、買取額も上がります。
正確な重さを知るには、石や装飾品は除いた、18金部分のみの重さを計量しましょう!
ルビーは1ct(カラット)=0.2gなので、カラット数に応じた重さを引けば、正確な金の重さがわかります。
2-3:金の買取相場
18金の買取価格は、世界経済や国際情勢の影響を受けて日々変動しています。
つまり、全く同じ重さの指輪であっても、売却するタイミングによって買取価格が変わるのです。
18金製品を少しでも高く売却したいと考えるなら、日々の金相場をチェックすることが重要です。
買取相場は、新聞やテレビの経済ニュース、金融機関のウェブサイト、貴金属専門の情報サイト、買取業者の公式サイトなどから確認することができます。
上記のサイトでは、分かりやすいグラフなどで、1gあたりの価格や過去の価格推移を確認できます。
こまめにチェックして、相場の動きを把握しましょう。
2-4:本日の買取額を計算してみよう!
それでは、買取相場を元に、指輪の査定額を計算してみましょう!
18金製品の買取額は以下の計算式で簡単に求めることができます。
『買取額=重さ×18金の買取相場』
例えば、本記事執筆中の2024年10月31日の18金買取相場は1gあたり11,119円です。
売却したいルビーの指輪の18金部分の重さ(※1)が8gだった場合、買取額は8g×11,119円/g=88,952円となります。
2020年頃から始まった金相場の高騰は、現在も続いており、過去最高額を更新し続けている状態です。(※2024年10月31日現在)
まさに、今が18金を売却する絶好のタイミングと言えるでしょう。
また、これはあくまでも「金」として買取した場合の査定額です。
ルビーや脇石の価値、ブランド力などが付加価値としてプラスされることで、更に高額査定となる可能性も秘めています。
(※1)ルビーや脇石など、18金以外の部分を除いた重さ。
ルビーは1カラット0.2gなので、カラット数に応じた重さを除きましょう。
Q.指輪が歪んでても買取してもらえるの?
合金とは言え、金はもともと柔らかい素材なので、衝撃を与えると歪んでしまう事も…。
「買い手が付かなければ、売れないのでは…。」と不安に思う方も多いはず。
しかしながら、結論から申し上げると、18金の指輪は変形していても買取可能です!
金は溶かして再利用できる性質を持つため、再販できないような状態でも、その日の金相場に基づいた価格で査定してもらえます。
ルビーの価値もしっかりプラス査定してもらえますよ。
安心して買取業者に依頼してみましょう!
■関連記事:壊れた貴金属、諦めないで!買取の仕組みと業者選びの4つのコツ
3.ルビーの買取額の決まり方
続いて、指輪の中石であるルビーの買取額について解説していきます。
3-1:カラー
「宝石の女王」と称されるルビーの価値を決定づける最大の要素は、その色です。
ルビーは酸化アルミニウムの結晶であるコランダムのうち、赤いものを指します。
最高品質のルビーは、不純物が少なく、鮮やかで高彩度な赤色を放ちます。
わずかに紫がかった赤色も高値で取引されます。
特に、「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれる青みがかった深い赤色は、世界中で高く評価されています。
反対に、オレンジがかった赤色や、紫が強すぎるルビーは、評価が下がってしまいます。
色のわずかな違いが、ルビーの価値を大きく左右するのです。
まさに「色の魔術師」とも呼べるルビー。
その深紅の輝きは、指輪の土台となる18金との相性も良く、明るくラグジュアリーな印象を与えます。
■画像引用:SSEF
色が濃ゆいからと言って、ピジョン・ブラッドと判定されるわけではありません。
ルビーの奥深さを物語ってますね。
3-2:クラリティ
ルビーは、内部にインクルージョンと呼ばれる天然のキズや内包物を多く含むことが一般的です。
インクルージョンが少ないルビーは、透明度が高く、その鮮やかな輝きから希少価値が高まります。
しかし、ルビーの世界には、特別な価値を持つインクルージョンがあります。
それは、「スター・ルビー」に見られる「シルク・インクルージョン」です。
シルク・インクルージョンは、ルチルと呼ばれる鉱物の針状結晶がルビー内部で平行に並んだもので、光を当てると星形に輝く「スター効果」を生み出します。
まるで夜空に輝く星のような神秘的な輝きを放つスター・ルビーは、その希少性から高い価値を持ちます。
■画像引用:BIZOUX 原鉱石を活かし生まれた美しいスタールビー
3-3:カラット
「カラット」は宝石の重さを表す単位です。
1カラットは0.2グラムで、ルビーの価値はこのカラット数も大きく影響します。
もちろん、色や透明度、カットなども総合的に評価されますが、同じ品質であれば、カラット数が大きいほど価格は上がります。
特に、1カラットを超える大粒のルビーは、産出量が極めて少なく、市場に出回ることは稀です。
例えば、0.8カラットのルビーと1カラットのルビーが全く同じ品質だったとしても、価格差は最大で約11倍にもなることがあります。
3-4:加工処理
ルビーは、カットや研磨に加え、その美しさをさらに高めるため、様々な処理が行われることがあります。
中でも、加熱処理はルビーの色を鮮やかにし、本来の美しさを引き出す処理として広く認められています。
実際、市場に出回るルビーのほとんどは、この加熱処理を施されています。
しかし、ルビーの処理の中には、その価値を下げてしまうものも存在します。
例えば、「拡散処理」や「鉛ガラス充填」といった処理は、ルビーの耐久性や外観を損なう可能性があり、市場では低い評価を受けます。
一方、加熱処理を一切行わない「非加熱ルビー」は、その希少性から、加熱処理されたルビーよりも高値で取引される傾向があります。
このように、ルビーの価値は、その処理方法によって大きく左右されるため、売却する際は、どのような処理が施されているかを確認することが大切です。
3-5:産地
最高級のルビーの産地として名高いのは、ミャンマー(旧ビルマ)産です。
特にモゴック地方産のルビーは、高い透明度と濃く鮮やかな赤色が特徴で、紫外線に反応して強く赤く輝くことから、最高峰の称号である「ピジョン・ブラッド」と称されています。
近年では、ミャンマー産に加え、タンザニアのウィンザー鉱山やモンテプエズ鉱山で採掘される鮮やかな赤色のルビーも、高い評価を得ています。
もし、お手持ちのルビーの指輪を買取に出す際は、鑑別書で産地の確認も忘れずに行いましょう。
Q.鑑別書の有無で査定額は変わる?
ルビーの価値を証明する鑑別書には、生成起源、種類、カッティング方法、色、産地など、様々な情報が記載されています。
結論から言うと、鑑別書がなくてもルビーの買取は可能です!
しかし、宝石の知識が乏しい業者に持ち込むと、正当な価値で評価されず、安く買い叩かれてしまう可能性も…。
鑑別書のないルビーの指輪を売却する際は、信頼できる買取業者を選ぶことが大切です。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の宝石鑑定士資格「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定を行っています。
専門知識と査定機材を用いて、大切なルビーの指輪を適正に評価いたします。
Q.ルビーとして買取してもらえない偽物の特徴は?
ルビーは高価な石として認められているので、歴史的にも古くから合成石や模造品で偽物のルビー流通してきたという経緯があります。
オーバルカットで長細く、インクルージョンがほとんど見受けられない物には、注意が必要です。
■合成石
天然のものと同じ化学組成の結晶構造で作り出された石です。
火炎溶融法(ベルヌーイ法)で作られた物は、拡大検査でカーブラインや気泡などが見受けられます。
一方、フラックス法の場合、メッシュやレース状の「フラックス・インクルージョン」が見えます。
■模造石
天然ルビーと見た目が似ていますが、科学的特性や物理構造が異なります。
模造石は別名イミテーションとも呼ばれ、光にかざした時に、光の帯が見えなかったり、ブラックライトを当てると蛍光反応を示して真っ赤に輝くので、比較的簡単に判別できます。
これらの特徴を持つルビーは、買取としては、基本評価されません。
土台となる18金もメッキ製であったり、偽物である可能性が高まるでしょう。
4.ブランド品の18金のルビー指輪は高額買取のチャンス!
1章でも解説した通り、人気ブランド品の18金ルビーの指輪は、驚くほど高値で買取されることがあります。
本章では、高価買取が期待できる五大ジュエラーや、ブランド品の査定額をアップする方法を解説します。
4-1:五大ジュエラー
五大ジュエラーとは、世界的な知名度と人気を誇る5つのジュエリーブランドの総称です。
具体的には、次の5社を指します。
ハイブランドや人気ブランドの指輪は、素材としての「金の価値」に加えて、ブランド力やデザイン性という付加価値が付きます。
特に、限定品や人気デザインの指輪は、希少価値の高さから高価買取に繋がりやすくなります。
これらのブランド品は、たとえ18金部分が少なかったり、ルビーの品質が低くても、金相場やルビーの評価の影響を受けにくく、安定して高値で買取される可能性があります。
ブランドの持つネームバリューや、時代を超えて愛されるデザインは、中古市場において高い需要を維持し続けています。
4-2:付属品を揃えて査定額UP!
ブランド品の指輪を売却する場合、再販を目的に買取されることが多いです。
買取に出す際は、以下の付属品を揃えることで、査定額アップが期待できます。
商品の信憑性が高まる上に、再販時にプレゼントとしての需要が高まるからです。
上記の付属品をできるだけ揃えて、高価買取を狙いましょう!
4-3:なるべく綺麗にして査定額UP!
ブランド品は、買取後に再販されることが多いため、商品の状態が査定額に大きく影響します。
査定に出す前に、指輪についた細かい埃や皮脂汚れを丁寧に除去しておきましょう。
清潔感のある状態にすることで、査定員の第一印象が良くなり、査定額アップにも繋がります。
ルビーなどの宝石が付いた指輪は、柔らかい布で優しく汚れを拭き取ることが基本です。
研磨剤入りのクロスや洗浄液は、ルビーの品質を下げる要因となるため絶対に避けましょう!
汚れが酷い場合は、無理に落とそうとせず、買取業者に相談することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
金の価格が高騰している現在、18金のルビー指輪は高額で買取されるチャンスです。
売却を検討している方は、信頼できる買取業者に査定を依頼してみましょう。
貴金属や宝石に関する専門知識が豊富であり、査定実績が充実している業者を選びましょう。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者が在籍しています。
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記事内で紹介した、買取相場の調べ方や高く売るためのポイントを参考に、ぜひ納得のいく価格で18金のルビー指輪を売却してくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!