春日本店
｢プラチナに刻まれている800ってどんな意味？｣｢Pt800ってどれくらいで買取してもらえるの？｣
｢Pt800｣と刻印がされたリングやネックレスをお持ちではありませんか？
本記事では、Pt800の基本情報について、これから買取を検討されている方にもわかりやすく解説していきます。
是非最後までご覧ください。
■関連記事：【貴金属買取の基礎知識】金やプラチナの最新買取相場と業者の選び方を徹底解説
目次
プラチナは、ダイヤモンドにも劣らない美しい白銀の輝きを持つ貴金属です。
金や銀よりもはるかに希少価値が高く、｢貴金属の王様｣とも呼ばれています。
本章では、そんなプラチナ製品に刻まれる｢800｣という数字の意味について解説していきます。
■関連記事：プラチナを売る前に知りたい基礎知識！買取相場や高く売る3つの方法も！
Pt800とは、プラチナの含有量が80％の合金のことです。
｢800｣は、1000分率(800/1000)でプラチナの純度を表しています。
残りの20％にはパラジウムやルテニウムなどの金属を混ぜています。
これは、純プラチナ(Pt1000･Pt999)では柔らかすぎてジュエリーの加工に適さないため、強度や耐久性を高める目的で行われています。
Pt800は、Pt900やPt950と比べて硬度が高いため、ネックレスやブレスレットなどの細身のアクセサリーに適しています。
しかしながら、プラチナのアクセサリーとして一般的に流通しているのは、Pt900やPt850の製品です。
これは、プラチナの特性である耐食性や変色しにくさを保つために、一定以上の純度が必要とされているためです。
Pt800は、Pt900やPt850よりも歴史が古く、昔に作られたプラチナ製品に多く見られます。
当時の技術では、純度が高いプラチナを加工することが難しかったため、Pt800が主流でした。
そのため、代々受け継いだプラチナジュエリーや、歴史的価値の高いアンティークジュエリーの中には、Pt800製品が多く見受けられます。
Pt800は、Pt900以上のプラチナと比較すると、わずかに白っぽい色合いをしています。
これは、合金に使われているパラジウムなどの影響で、プラチナ本来の銀白色が若干抑えられているためです。
プラチナは、その白い輝きから｢白金(はっきん)｣とも呼ばれますが、ホワイトゴールドとは全く異なる金属です。
ホワイトゴールドは、金にパラジウムやニッケルなどを混ぜて白く見せているのに対し、プラチナは元々の地金の色が白です。
白金を英語に直訳してホワイトゴールドと思い込んでる方も多いようなので、注意しましょう！
プラチナの純度は、1000分率で表示される為、Pt800の場合、全体の1000分の800(80％)がプラチナでできていることを意味します。
この表示方法は、金やシルバーなど他の貴金属にも共通して使われています。
■Pt800の刻印一覧
| 刻印 | 備考 |
| Pt800、Pm800、800 | 千分率で表す刻印。 ｢Pm｣は古いプラチナ製品に 多く見られる刻印です。 |
| Pm | Pmのみの場合、 プラチナの含有率は 70～85％と曖昧な事が多い。 |
| PP、PTP、PTF、PR | こちらは注意が必要！ プラチナメッキ製品の刻印。 プラチナとして買取してもらえません。 |
貴金属製品の品質を保証するホールマークには、Pt850までの刻印しかありません。
そのため、Pt800やPm800と刻印された製品には、ホールマークが付いてない場合が殆どです。
また、｢Pm｣とだけ刻印されている製品の中には、プラチナの純度が不明確なものや、実際にはプラチナがほとんど含まれていないものも存在します。
これらは、古い製品や、海外で製造された製品に多く見られるので注意が必要です。
古いプラチナ製品に刻印されている｢Pm｣の文字。これは一体何を意味するのでしょうか？
実は、かつてプラチナは｢Platinum Metal｣の略称としてPmと表記されていました。
しかし、1947年にプロメチウムという新金属が発見され、元素記号がPmと定められたことで状況が一変します。
同じPmではプラチナとプロメチウムの区別がつかなくなるため、プラチナは｢Pt｣表記に変更されることになったのです。
プロメチウムは、現在では宝飾品への使用はほとんどありませんが、｢Pm｣と刻印された古いプラチナ製品は、現在でも見かけることがあります。
ただし注意が必要なのは、当時のPm刻印には、プラチナの含有量に関する明確な基準がなかったという点です。
そのため、製品によって純度が大きく異なるため、もしPm刻印のプラチナ製品を売却したい場合は、貴金属に関する知識が深く、信頼できる買取業者を選びましょう。
お手持ちのPt800製品がどれくらいで売れるのか、気になりますよね！
本章ではプラチナの最新の買取相場と、買取額の計算方法、そしてプラチナ相場の今後の動向を解説します。
プラチナの買取相場は、日々変動しています。
よって、買取に出す前に、最新の買取相場を確認することが重要です。
買取相場は、買取業者のウェブサイトや、相場情報サイトなどで確認することができますが、Pt850までの買取相場しか掲載していない場合が殆どです。
これは、Pt800以下の低純度のプラチナは、買取価格が低く、需要も少ないためです。
しかし、Pt800であっても買取を行っている業者は存在しますので、諦めずに探してみましょう！
Pt800製品の買取額は、以下の計算式で概算することができます。
『重さ×Pt800の買取相場＝買取額』
本記事執筆時(2024年12月10日)のPt800の買取相場を、GINZA SGCの公式サイトを参考に調べてみると、1gあたり3,512円です。
Pt800のプラチナ指輪6gを売却する場合、6g×3,512円/g=21,072円の買取額となります。
しかし、これはあくまでも｢プラチナの価値｣だけで計算する方法です。
アンティーク価値や宝石の価値が評価されれば、更に買取額はアップします。
高価買取を狙う方法は次章で詳しく解説していきます！
プラチナは金と異なり、景気や株価の影響を受けやすい金属です。
これは、宝飾品だけでなく自動車部品や医療機器などの工業用途にも広く使用されているためです。
2014年には産業需要の高まりで、プラチナ(Pt1000)は1g平均4,759円まで上昇しましたが、2015年にはヨーロッパのディーゼル車需要減退の影響で1g平均4,205円に下落し、金価格を下回る現象も起きました。
2020年のコロナ禍では1g平均3,114円まで低迷しましたが、2021年以降は世界経済の回復に伴い緩やかな上昇傾向にあります。
このように、プラチナ価格は経済状況に大きく左右されます。
現在は比較的高値圏で安定しているため、プラチナ製品の買取を検討している方にとっては好機と言えるでしょう。
大切にしてきたプラチナの指輪やネックレス、できるだけ高く買取してほしいですよね！
本章では、査定額を少しでも上げるためのコツを4つご紹介します。
査定前に是非実践してみてください。
前述した通り、プラチナの買取相場は日々変動しています。
これは、売却した日によって買取額が変わる事を意味します。
Pt800製品をできるだけ高く売るには、価格高騰のタイミングを見極めることが重要です！
特に以下の要因で高騰する可能性があります。
世界情勢や自動車需要に影響されやすいプラチナは、資産として長期保有するよりも、高値圏の今、売却する方が賢明と言えるでしょう。
人気ブランド品やアンティーク品など、｢再販｣を目的に買取される場合は、製品の状態によって買取価格が大きく変動します。
当然ながら、新品に近い状態であればあるほど、高額買取が期待できます。
査定に出す前に、柔らかい布で優しく汚れを拭き取ったり、ぬるま湯と中性洗剤で軽く洗ったりするなど、できる範囲で構いませんので、ジュエリーを綺麗に掃除しておきましょう。
査定士の第一印象が良くなることで、査定額アップが狙えますよ。
プラチナの製品にダイヤモンドなどの宝石が付いている場合は、宝石の価値も買取価格に影響します。
宝石の価値は、専門の鑑定士でなければ判断することが難しいです。
買取業者を選ぶ際には、宝石の鑑定資格を持っているスタッフがいるかどうかを確認するようにしましょう。
また、宝石の鑑定書があれば、必ず一緒に査定に出しましょう。
プラチナ製品を売却する際は、複数の買取業者に見積もりを依頼し、買取価格を比較検討することが大切です。
買取業者によって査定の基準が異なるため、相見積もりをすることで、どこが最も高値で買取してくれるのかを見極められます。
2～3社を目安に、信頼できる業者を見極め、大切なプラチナ製品を納得のいく価格で売却しましょう！
切れてしまったネックレス、石が取れてしまったリング、片方だけのピアス…もう使えないからと買取を諦めていませんか？
結論から言うと、壊れたプラチナ製品でも買取は可能です！
プラチナは融解して再利用できる貴金属のため、プラチナ部分に価値があれば買取してもらえます。
壊れたものを持ち込むのは気が引けるかもしれませんが、査定士は貴金属買取のプロ！
様々な状態の品物を見てきていますので、心配は無用です。
もしかしたら、予想以上の高値で買取してもらえるかもしれませんよ！
本記事では、Pt800の特徴や刻印の種類、最新の買取相場などを網羅的に解説しました。
近年、プラチナの相場は比較的高値で推移しており、今が売却のチャンスと言えるでしょう。
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この記事を参考に、Pt800への理解を深め、買取を検討する際の参考にしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※12月28日から1月4日まで年末年始休暇をいただいております。
お電話での受付はお休みさせて頂いておりますので、期間中はLINEもしくはフォームでお問い合わせください。
期間中頂きました内容は、1月5日より順次対応させていただきますのでご了承くださいませ。
引き続き買取専門店諭吉をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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