春日本店
｢プラチナインゴットってどれくらいで買取してもらえるのかな？｣｢刻まれている刻印の意味が知りたい！｣
プラチナインゴットという言葉を聞いたことはありますか？
プラチナは、その美しさから宝飾品としても人気ですが、近年では、その希少性と資産価値の高さから、投資対象として注目を集めています。
本記事では、現役査定士の筆者が、プラチナインゴットの基礎知識から最新の買取相場、売却時の注意点などを徹底解説いたします。
是非最後までご覧ください！
■関連記事：【貴金属買取の基礎知識】金やプラチナの最新買取相場と業者の選び方を徹底解説
目次
まずは、プラチナインゴットとはどのような製品なのか、製造されている種類や国内外のブランドについて解説していきます。
買取前に一読し、知識を深めましょう。
■関連記事：プラチナを売る前に知りたい基礎知識！買取相場や高く売る3つの方法も！
プラチナインゴットは、純度99.95％以上の高純度プラチナを鋳造して作られた貴金属の塊です。
その形状から｢延べ棒｣とも呼ばれています。
この高純度のプラチナは、厳格な品質管理のもとで精製され、国際的な基準に従って製造されています。
プラチナインゴットは、その高い純度と信頼性から、投資家や収集家の間で人気が高く、安定した資産価値を持つ現物資産として広く認識されています。
プラチナインゴットは、様々なサイズ(重量)で展開されています。
一般的なサイズの種類としては｢ラージバー(12.5kg)｣｢キロバー(1kg)｣｢グラムバー(500g)｣｢スモールバー(500g未満)｣などがあります。
スモールバーには最小の1gから2g､5g､10g､20､50､100gと幅広く展開されており、これらを合わせて10種類の重量のインゴットがあります。
中でも、最も一般的に取引されているのは｢キロバー｣と呼ばれる1kgのインゴットです。
投資目的で購入される方は、このキロバーを選ぶことが多いようです。
なお、各ブランドによって取り扱う重さは異なります。
一部のブランドでは、特注の重量や形状のインゴットを製造することも可能です。
プラチナインゴットには、プラチナ･パラジウムの国際的な認定機関であるLPPMの審査をクリアした｢国際公式ブランド｣が存在します。
このような世界基準で品質保証がされるインゴットを｢グッドデリバリーバー(GDB：Good Delivery Bars)｣と呼びます。
国際公式ブランドのインゴットは、世界中のインゴット取引市場で取引が可能です。
そのため、買取の際にも有利に働く可能性があります。
代表的な国際公式ブランドとしては、以下のブランドが挙げられます。
▼国内ブランド
・三菱マテリアル(株)
・田中貴金属工業(株)
・(株)徳力本店
・アサヒプリテック(株)
・石福金属興業(株)
・(株)ジャパンエナジー
・三井金属鉱業(株)
・住友金属鉱山(株)
・DOWAメタルマイン(株)
・松田産業(株)
・(株)ヒラコ
▼海外ブランド
・CREDIT SUISS＜スイス＞
・ALMAS＜ロシア＞
・COMPTOIR LYON ALEMAND LOUYOT＜フランス＞
・DEGUSSA＜ドイツ＞
・ENGELHARD (U.S.A.)＜アメリカ＞
・ENGELHARD（LONDON）＜イギリス＞
・ENGELHARD->CLAL(NEW YORK)＜アメリカ＞
・ENGELHARD-CLAL(LONDON)＜イギリス＞
・ENGELHARD-CLAL(PARIS)＜フランス＞
・JOHNSON MATTHEY (U.S.A.)＜アメリカ＞
・JOHNSON MATTHEY(UK)＜イギリス＞
・P.G.P.＜アメリカ＞
・WESTERN PLATINUM＜南アフリカ＞
■関連サイト：London Platinum and Palladium Market
プラチナインゴットの純度は99.95％以上のものが多く、Pt1000も純度99.95％以上のプラチナを指します。
しかし、品質保証という意味合いが異なります。
Pt1000は、アクセサリーなどの宝飾品に使われるプラチナを指し、｢スクラップ価格｣で取引されます。
一方、プラチナインゴットは、国際的に認められた品質保証であり、国際市場で取引されます。
そのため、一般的にPt1000よりもインゴットの方が価値が高くなります。
プラチナインゴットの買取価格を調べる際は、｢インゴット価格｣の方を見るようにしましょう。
■関連記事：純プラチナの最新買取相場！査定額が決まる4つの要因を徹底解説！
■画像引用：ネットジャパン 本日の価格情報(一般向け)
最高純度のプラチナで鋳造されたインゴット、いったいどれくらいで買取してもらえるのか気になりますよね！
本章では、買取相場の調べ方や具体的な買取額の計算方法、そして今後の相場の動向などを解説していきます。
プラチナインゴットの買取相場は、日々変動しています。
これは、売却する日によって買取額が変わる事を意味しています。
そのため、最新の買取相場を常に把握しておくことが大切です。
買取相場は、貴金属買取業者のウェブサイトや専門の相場情報サイトで確認することができます。
これらのサイトでは、1gあたりの価格や、過去の価格推移などをわかりやすいグラフ等で確認することができます。
プラチナ製品の買取額は、以下の計算式で概算することができます。
『重量×インゴットの買取相場＝買取額』
例えば、本記事執筆中の2024年12月6日のプラチナインゴット価格は1gあたり4,916円です。
お手持ちのインゴットが1kgだった場合、1,000g×4,916円/g=4,916,000円の買取額となります。
手のひらサイズのバー1つで、490万円とは驚きですよね！
資産価値としての需要の高さがお解りいただけたかと思います。
プラチナの売却に最適なタイミングは、やはり相場が高い時です。
プラチナ相場は需要と供給のバランスで変動し、特にディーゼル車需要の高まりや世界経済の成長、株価上昇などが価格高騰の要因となります。
特に、中国やインドといった新興国の経済成長は、自動車需要の拡大を通じて、排ガス浄化装置に不可欠なプラチナの需要増加を後押ししています。
一方で、プラチナの供給源は南アフリカやロシアなどに限られています。
これらの国で政情不安や鉱山事故などが発生すると、供給不足に陥りやすく、価格が上昇する傾向があります。
プラチナの売却を検討する際は、これらの要素を考慮し、世界経済の動向や主要産出国の状況を注視することが重要です。
プラチナインゴットには以下の刻印が必ず刻まれています。
素材や純度、品質、ブランドを証明する大切な証なので、査定額にも影響を及ぼします。
プラチナインゴットの商標は、単なるブランド表示ではなく、国際的な信用を背負う証です。
製造元であるブランドやメーカーを示すだけでなく、LPPMの厳格な審査をクリアした｢国際公式ブランド｣であることを証明する重要な要素となります。
■画像引用：ネットジャパン
インゴットに使われている素材の表示です。
プラチナインゴットの場合は、純プラチナを意味する｢PLATINUM(プラチナ)｣という文字が刻まれています。
インゴットに含まれる純度が数字で刻まれています。
金の場合は｢999.9(フォーナイン)｣が刻まれていますが、プラチナの場合は99.95％以上が最高品位なので、｢999.5｣または｢99.95｣と刻まれています。
古いプラチナインゴットには｢999.0｣という刻印も見かけますが、これはLBMAのグッドデリバリーバーの基準を満たしていない可能性があります。
現在、グッドデリバリーバーの扱いを受けるために必要な公式基準純度は99.95％以上(999.5、99.95の表記)です。
同じインゴットでも素材によって刻印される純度は異なる点に注意が必要です。
資産運用で様々なインゴットの保有を検討している場合は、最高品位の違いも覚えておくとよいでしょう。
前述した通り、プラチナインゴットは様々な重さで展開されています。
一般的にはグラム表記で重さの刻印が刻まれますが、中には｢oz(1オンス)｣で表記されている物も存在します。
ちなみに1ozは31.1gです。
プラチナインゴットには、製造番号(地金番号)と呼ばれる固有のシリアルナンバーが刻印されています。
これは、製造されるインゴットそれぞれに割り当てられ、世界に2つとして同じ番号は存在しません。
製造数を厳格に管理することで、同一番号のインゴットや、正規の管理番号から外れた番号が刻印されたインゴットは、偽物と簡単に判断できるのです。
プラチナインゴットの価値を見極める上で、刻印は重要な要素です。
しかし、長年の保管による摩耗や、著名なメーカーのものではないなどの理由で、刻印が見当たらない場合も少なくありません。
通常、インゴットの買取価格は、一般的な地金価格よりも高い｢インゴット価格｣が適用されます。
しかし、これはあくまでも刻印があり、インゴットとしての条件を満たしている場合に限られます。
刻印がない(確認できない)場合は、通常のプラチナ地金(Pt1000)として扱われ、査定額が下がることも…。
しかし、だからといって買取が不可能になるわけではありません。
貴金属買取の専門知識と経験豊富な業者であれば、刻印がなくても、成分分析などを通じて本物のプラチナであることを証明し、適切な価格で買取してくれるでしょう。
諦めずに、まずは相談してみることをおすすめします。
高額なインゴットを売却する際に注意したいのが、必要な証明書や税金です。
買取初心者の方には、不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
本章では、様々なパターンに応じて必要な証明書や、発生する税金について解説していきます。
プラチナインゴットの売却時は、古物営業法に基づき、身分証明書の提示が必要です。
買取業者によって、証明書の提示方法は様々ですが、一般的に下記に該当するものが身分証として認められています。
また、地金売却時の買取額が200万円を超える場合、上記の身分証明書に加えて、マイナンバーカードの提示も必要になります。
買取額が1度に200万円以上となった場合、買取業者は支払調書という書類を作成し税務署に提出する義務があり、支払調書に売却者のマイナンバーが必要となるからです。
事前に必要な証明書を確認しておくことで、スムーズに買取が進みますよ！
個人が保有するプラチナインゴットを売却し、利益(譲渡益)が出た場合は、｢譲渡所得｣として扱われます。
ただし、年間50万円の特別控除が適用されるため、利益が50万円以下の場合は課税されません。
【譲渡所得の計算方法】
・5年以内の短期保有の場合
譲渡価格 – (取得費･譲渡費用) – 特別控除 = 短期譲渡所得
例）2年前に100万円で購入し、200万円で売却した場合
200万円 – 100万円 – 50万円 = 50万円の譲渡所得
・5年を超える長期保有の場合
｛譲渡価格 – (取得費･譲渡費用) – 特別控除｝×1/2 = 長期譲渡所得
例）8年前に100万円で購入し、200万円で売却した場合
｛ 200万円 – 100万円 – 50万円｝×1/2 = 25万円の譲渡所得
プラチナインゴットの売却を検討する際は、保有期間による税金の差にも注意しておきましょう。
給与所得者の場合、通常であれば確定申告は会社が行っているため個人で申告する必要はありませんが、譲渡所得がある年は自分で手続きしなければなりません。
前述した通り、プラチナの売却益は譲渡所得に分類され、他の所得と合算して課税対象額が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
確定申告が必要かどうか迷う場合は、税務署や税理士に相談することをおすすめします。
いかがでしたでしょうか？
本記事では、プラチナインゴットの買取に関する情報を網羅的にご紹介しました！
プラチナインゴットは、世界経済の影響を受けつつも、現在高値圏で推移し続けています。
そのため、早めの売却をオススメします。
プラチナインゴットの買取を検討している方は、貴金属の知識が豊富な買取専門店を選びましょう。
｢買取専門店諭吉｣では米国宝石学会認定の｢GIA G.G.｣資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用･安心できる査定をしています。
長崎県に6店舗、福岡県に1店舗、佐賀県に1店舗展開しており、店頭買取は勿論、宅配買取や出張買取での対応も可能です。
また、全国47都道府県、毎月40か所以上の公共施設やスーパー等で催事買取も実施中！
プロの査定士がお客様の目の前で、1点1点丁寧に査定し、その場で即現金化いたします。
ご自宅に眠っている貴金属があれば、無料査定だけでも可能ですので是非ご利用ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました！
※12月28日から1月4日まで年末年始休暇をいただいております。
お電話での受付はお休みさせて頂いておりますので、期間中はLINEもしくはフォームでお問い合わせください。
期間中頂きました内容は、1月5日より順次対応させていただきますのでご了承くださいませ。
引き続き買取専門店諭吉をどうぞよろしくお願い申し上げます。
当店の専門のスタッフが修理・オーバーホールを行うことで、販売コストを大幅に削減しますので、他店よりも買取価格を高く設定できます。
徹底リサーチにより相場を常に把握しています。また豊富な販売ルートがありますので他店よりも高価買取ができています。
米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定をしています。
