プラチナは刻印なしでも買取可能?刻印以外で本物を見分ける3つの方法!
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「プラチナ製品は刻印なしでも買取してもらえるの?」「刻印がなくても本物を見極める方法は?」
プラチナだと思って長年使っていたジュエリー、売却を検討したタイミングで刻印がないと不安になりますよね。
本章では、刻印なしのプラチナの買取について、その可能性や注意点をわかりやすく解説していきます。
「プラチナっぽいけど、刻印がないから本物か分からない…。」
そんな方の為に、後半では本物を見極める方法も伝授しますよ!
本記事を読めば、お手持ちのプラチナ製品が買取可能かどうか、安心して判断できるようになります。
疑問を解消して、プラチナ買取を成功させましょう!
■関連記事:【貴金属買取の基礎知識】金やプラチナの最新買取相場と業者の選び方を徹底解説
1.プラチナ製品、刻印なしでも買取してもらえるの?
プラチナ製品には素材や純度を示す「刻印」があることが多いですが、実は法律で義務付けられているわけではありません。
そのため、中には刻印なしのプラチナ製品も存在します。
では、刻印なしの場合でも買取は可能なのでしょうか?
1-1:【結論】刻印がなくても買取は可能!
結論としては、刻印なしでもプラチナであれば買取可能です!
後ほど詳しく解説しますが、プラチナには特有の性質や特徴があります。
専門家はこれらの特徴を見極めることで、刻印がなくても真贋を判断することができるのです。
しかし、刻印がない製品は真贋判定に時間や手間がかかるため、買取を拒否する業者や、査定額が低くなる可能性があることは理解しておきましょう。
1-2:刻印のないプラチナが買取不可となるケース
プラチナ製品には偽物も多く、刻印がない場合は真贋判定が難しいため、リサイクルショップなど貴金属の専門知識に乏しい業者では買取を断られることがあります。
専門知識を持たない業者ほど、買取リスクを避けるため、刻印の有無にこだわる傾向があるからです。
では、刻印なしのプラチナ製品を売却する場合はどこを選べば良いのでしょうか?
1-3:刻印なしでも高価買取してもらう方法
売却したいプラチナ製品に刻印がない場合、貴金属の買取に特化した専門業者に査定を依頼しましょう。
彼らは長年の経験で培った目利きの技術、そして専用の分析機器を用いることで、正確にプラチナの純度を鑑定し、適切な価格で買取を行うことができます。
高価買取を狙うのであれば、複数の業者を比較検討し、刻印なし製品の買取実績や査定方法、手数料などを確認しましょう。
■関連サイト:諭吉がどこよりも「高く」買取できる理由
最新のプラチナ買取相場や、売り時に関する情報は、下記記事で詳しく解説しています。
買取前に併せてご覧ください!
■関連記事:プラチナを売る前に知りたい基礎知識!買取相場や高く売る3つの方法も!
2.プラチナの刻印を知っておこう!【買取前の基礎知識】
プラチナの買取を依頼する前に、基本的な刻印について知っておきましょう。
刻印は、査定に重要なプラチナの純度を示しており、買取価格に影響を与える重要な要素です。
2-1:プラチナの刻印一覧
プラチナの刻印は、元素記号の「Pt」と純度を1000分率で表した数字の組み合わせで表記されます。
例えば、「Pt900」という刻印は、プラチナの含有量が90%であることを示しています。
以下に、純度別の刻印をご紹介します。
純度 | 刻印 |
ほぼ100% (99.9%以上) | Pt1000、Pt999、Pm1000、 1000、999、PLATINUM |
95% | Pt950、Pm950、950 |
90% | Pt900、Pm900、900 |
85% | Pt850、Pm850、850、Pt |
およそ85% | Pm |
ホールマーク (造幣局が管理する信頼性の高い刻印) | |
2-2:その他の刻印
プラチナには、純度やホールマーク以外にも、様々な刻印が存在します。
◆ブランド名
ティファニーやカルティエなどの高級ブランドジュエリーには、ブランド独自の刻印が施されています。
◆記念日やイニシャルなど個人的なメッセージ
結婚指輪や婚約指輪、ペアリングなどには、記念日やイニシャルなどの刻印が入っていることがあります。
ちなみに、個人的なメッセージが刻印されていても、買取には影響ありません!
プラチナは融解して再利用できる素材なので、その日の相場に応じて適正に買取してもらえますよ。
◆メッキ刻印
プラチナメッキ製品を示す刻印も存在します。
『プラチナのメッキ刻印…PP、PTP、PTF、PR』
メッキ製品はプラチナとしての買取は期待できないので注意が必要です。
詳細は次章で解説していきます。
2-3:本物のプラチナなのに刻印がない理由
前述した通り、プラチナ製品の刻印は、法律で義務付けられているわけではありません。
両親から受け継いだジュエリーやアンティーク製品などの古い製品には、そもそも刻印がないケースも少なくありません。
また、純度の高いPt900やPt950は非常に柔らかく、経年劣化によって刻印が薄くなったり、消えてしまったりすることもあります。
そのため、刻印がないからといって、必ずしも偽物と断定することはできません。
次章では、刻印なしの製品が本物かどうか見極める方法をご紹介します!
ご自身の目でしっかりと見極め、大切なプラチナ製品を適切に評価してもらいましょう。
3.【プラチナの類似品に注意】刻印なしでも本物を見極める4つの方法!
それでは、刻印がない場合でも、プラチナを見分ける方法はあるのでしょうか?
ここでは、専門家でなくてもある程度見分けられる、3つの方法をご紹介します。
3-1:プラチナの類似品を知る
まずは、プラチナと似たような金属を価値が高い順にご紹介していきます。
特徴を知ることで、プラチナの見極めに役立てましょう!
◆ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、金にパラジウムや銀などを混ぜて白色にした合金です。
プラチナとは全く異なる金属なので注意が必要です。
日本ではプラチナを「白金(はっきん)」とも呼ぶため、英語に直訳して「ホワイトゴールド」と間違われることがあります。
査定基準や相場も異なるので、混合しないように気を付けましょう。
◆タングステン
プラチナは、金よりも比重が大きい金属です。
タングステンはプラチナと同じ見た目をしており、ほぼ同じ比重なため、専門業者でも見分けることが難しい金属です。
試金石で見分ける方法が有効で、プラチナは柔らかいため試金石で削れますが、タングステンは非常に硬いため削れません。
◆シルバー
シルバーも白銀に輝く色味が似ていますが、プラチナよりも明るみの強い白色に輝きます。
また、プラチナに比べて硬度が低く、変色しやすいことが特徴です。
酸化や黒ずみが気になる場合は、シルバーである可能性が高いでしょう。
◆ステンレス
ステンレスは、鉄を主成分とした銀色の合金で、プラチナとは全く異なる金属です。
しかし、近年では安価なステンレス製のアクセサリーも増えています。
人工物であるため、貴金属としての価値は全くありません。
購入時の価格が安すぎる物は、ステンレス製を疑いましょう!
3-2:剥離の有無
プラチナのメッキは、非常に薄い膜を金属の表面に施したもので、削り取っても微量しか採れないため、プラチナとしての買取は期待できません。
メッキ製品には独自の刻印が存在することもありますが、刻印自体がない場合も多いので注意が必要です。
メッキかどうかを見分けるポイントの一つに、表面の剥離があります。
使用に伴い、メッキが剥がれて下地が見えてくることがあるため、注意深く観察してみましょう。
3-3:試金石で確かめる
貴金属の真贋を見極める伝統的な道具として、「試金石」があります。
これは「那智黒石」という硬い黒色の石を用い、金属をこすりつけて痕跡を見ることで真贋を判定するものです。
本物のプラチナであれば、試金石にこすりつけると、削り取られたプラチナが付着します。
一方、イミテーション(模造品)の場合、プラチナよりも硬い金属が使われていることが多く、痕跡が薄かったり、全く付着しなかったりします。
メッキ製品では、表面の薄いプラチナは付着しますが、すぐに下地が露出するため、偽物と判断できます。
試金石はオンラインショップなどで手軽に入手できますが、大切なジュエリーに傷が付いてしまう点には注意が必要です。
本物のプラチナであれば、融解して「再利用」ができるので、傷があっても買取可能です。
しかしながら、人気ブランド品など、「再販」を目的とする場合は、傷の有無が査定額に大きく影響することを覚えておきましょう。
3-4:比重計を使う
プラチナは比重が非常に大きい金属であるため、比重計を用いることで真贋を確かめる方法があります。
下記の比重と比較することで、プラチナの純度まで知ることが可能です。
■プラチナの純度毎の比重
純度 | 比重 |
Pt1000(Pt999) | 21.24~21.66 |
Pt950 | 19.84~20.85 |
Pt900 | 18.61~20.08 |
Pt850 | 17.53~19.38 |
Pt800 | 16.56~18.72 |
Pt750 | 15.70~18.10 |
※比重はあくまでも目安として参考にしてください。
家庭用の簡易的な比重計も販売されていますが、正確な測定には専門的な知識と技術が必要となります。
無料査定を行う業者も多いので、真贋を確かめるために一度査定に出してみる事をオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、プラチナの刻印について解説しました。
刻印がないプラチナでも、買取してもらえる可能性は十分にあります!
もし、お手元に刻印のないプラチナ製品があり、売却を検討されている場合は、専門の買取業者に相談することをおすすめします。
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