遺品の貴金属、売る?残す?後悔しないための処分方法を徹底解説!
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「遺品整理で出てきた貴金属、どうすれば良いの…?」「母の遺品、適切な方法で処分したい。」
親御様など、大切な方が亡くなった後の遺品整理。
悲しみの中、様々なものを整理していくのは、精神的にも大変な作業ですよね。
特に、指輪やネックレスなどの貴金属が出てきた場合、その価値が分からなかったり、思い入れのある品であるがゆえに、どのように扱えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
本記事では、遺品整理で見つかった貴金属の賢い対処法について、売却・買取だけではない4つの選択肢をわかりやすく解説していきます。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、後悔しない選択をするための一助となれば幸いです。
関連コラム:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1:遺品の貴金属は相続税の対象財産に含まれる
遺品整理で貴金属が見つかった場合、まず知っておきたいのが「相続税」についてです。
貴金属は、現金や不動産と同様に、相続税の対象となる財産の一つです。
相続税の申告が必要となるのは、相続財産の総額が基礎控除額を超える場合です。
基礎控除額は、法定相続人の数によって異なり、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で計算されます。
例えば、法定相続人が配偶者と子1人の場合、基礎控除額は3,600万円となります。
この場合、遺品貴金属を含めた相続財産の総額が3,600万円以下であれば、相続税の申告は不要です。
しかし、貴金属は評価額が大きくなる場合もあるため、注意が必要です。
特に、金やプラチナなどの貴金属は、近年価格が高騰しており、思わぬ高額になる可能性もあります。
相続税の申告が必要かどうか不安な場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
2:遺品貴金属の処分方法!売却だけじゃない4つの選択肢
遺品の貴金属に相続問題がないとわかったら、貴金属を処分する方法を考えなくてはなりません。
処分方法は、大きく分けて4つの対処法があります。
2-1:形見として残す
故人との思い出を大切にしたい方は、形見として残すことを選んでも良いでしょう。
個人との繋がりを感じられますし、後々、自分の子供や孫に受け継ぐこともできます。
しかしながら、高価な貴金属は保管場所や管理方法に気を配り、防犯対策も検討する必要があります。
天然素材(真珠やサンゴなど)の物は汚れたまま放置すると、本来の輝きを損なうこともあるので、しまう前にお手入れをしましょう。
定期的に専門業者へクリーニングを依頼することをおすすめします。
2-2:デザインをリフォームする
古くなったデザインや、サイズが合わない貴金属は、リフォームして新たな輝きを蘇らせることができます。
例えば、イヤリングを使い勝手の良いネックレスに変えたり、派手なデザインのブローチを、シンプルでカジュアルなアクセサリーにすることも可能です。
しかしながら、リフォームには専門的な技術が必要な為、思った以上に費用が掛かる事もあります。
また、元のデザインに戻すことは難しいので、慎重に判断しましょう。
2-3:誰かに譲る
遺言などで特に指定がない限り、遺品は法定相続人で分割することになります。
そのため、故人と親しかった家族や親族に、形見分けという形で貴金属を譲るという方法もあります。
故人の思い出を共有できますし、遺品整理の手間や費用も省けます。
しかしながら、譲る相手によっては気を遣わせてしまう場合がありますし、トラブルの原因になる可能性もゼロとは言い切れません。
2-4:売却する
形見として残したり、誰かに譲ったりする予定のない貴金属は、売却するという選択肢があります。
売却によって得たお金は、葬儀費用や相続税の支払いに充てることもできます。
現金化することで、遺品整理の手間が省けますし、他の相続財産との調整もしやすくなるのがメリットです。
デメリットとしては、業者選びを誤ると安く買い叩かれてしまう可能性があることです。
また、貴金属は一度売却してしまうと、戻ってくることはありません。
故人との思い出の品を手放すことに後悔はないか、ご家族で話し合ってから検討しましょう。
3:遺品整理で出てきた貴金属の4つの売却方法
2章では、遺品貴金属の処分方法について解説しました。
本章では、貴金属を現金化して、有効活用したいという方の為に、4つの売却方法をご紹介します。
それぞれのメリット面・デメリット面をご紹介していきますので、ご自身の状況に合わせて最適な方法を見つけてください。
3-1:リサイクルショップ
家電や家具、衣類、骨董品、自転車など、生活に身近な商品を幅広く扱うリサイクルショップですが、実は貴金属の買取を行っているお店も多数存在します。
カジュアルな雰囲気のお店が多いので、気軽に利用できる点から、時間や労力を節約できるのがポイントです。
しかしながら、貴金属に関する専門知識が浅いため、正当な査定額を付けてもらえない可能性が高いです。
故人の思い出の品を、正確に査定してもらいたい方は他の方法を検討しましょう。
3-2:フリマアプリやネットオークション
ご自身で売却する場合は、オークションサイトやフリマアプリなどを利用する方法があります。
買取業者に依頼するよりも高値で売却できる可能性もありますが、専門知識が必要となる場合があり、売却までに時間と手間がかかる点がデメリットです。
また、個人間での取引となるため、トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。
3-3:遺品整理業者
遺品整理と合わせて、貴金属の買取も行っている業者に依頼する方法です。
貴金属以外にも、大型の家具など不用品が多い場合、まとめて依頼することで手間を省くことができます。
「ライフクリーン諭吉」では、遺品整理にかかった費用と査定額を相殺することで、整理費用を最小限に抑えることも可能です。
業者によって、サービス内容は異なりますので、業者選びは慎重に行いましょう。
3-4:貴金属専門買取業者
遺品貴金属を売却する際に1番おすすめしたいのは、貴金属専門の買取業者に依頼する方法です。
貴金属の買取業者は専門知識が豊富であるため、宝石や金・プラチナなどの価値を正確に評価してくれることが期待できます。
また、アクセサリーに限らず、コインやインゴットなどの金製品やブランド品なども一緒に買取してもらえるため、売却したい遺品が多い場合に便利です。
最近は金の買取相場が上昇している背景から、多くの買取業者が増えていますが、その中には知識が不足している業者や悪質な業者も存在しており、トラブルになることもあるため注意が必要です。
次章では、貴金属を売却する際に注意すべきポイントをまとめています。
ぜひ参考にしてください。
4:安心できる貴金属買取業者の選び方
遺品貴金属の買取を依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
悪質な業者に騙されてしまうと、本来の価値よりもはるかに低い価格で買い取られてしまう可能性もあります。
信頼できる貴金属買取業者を見極めるためには、いくつかのポイントがあります。
4-1:貴金属の買取実績があるか
買取実績が豊富な業者ほど、貴金属の買取に自信があるという証です。
買取初心者でも安心して任せることができます。
ホームページなどで過去の買取実績をチェックすることで、売却したい貴金属のおおよその買取額も予想できます。
反対に、買取実績を公表していない業者の利用はお勧めしません。
4-2:実店舗があるか
現在では、品物を郵送して買取してもらう「宅配買取サービス」を提供する業者が多数存在します。
ご自宅にいながら、遺品貴金属の売買契約が成立するため、忙しい現代人にとって魅力的なサービスです。
しかし一方で、実店舗を持たず、ウェブサイトだけで運営している業者も多数見られます。
このような業者では、振り込みがされない、返品に応じてもらえないといったトラブルが多発しているため、利用する際は実店舗があるかどうかを必ず確認することが重要です。
実店舗に専門のスタッフが常駐している業者であれば、買取価格についての疑問をその場で解決することができます。
初めて買取業者を利用する方は、実店舗がある業者での「店頭買取」をお勧めします。
4-3:ホームページや口コミを確認
最後に確認してほしいのは、実際に利用した方の口コミや評判です。
レビューは、実際にサービスを利用した人々の満足度を示しており、買取価格やスタッフの対応が適切かどうかを見極めるための重要な指標となります。
評判の悪い業者についてのレビューを事前にチェックし、そのような業者は避けるのが賢明です。
まとめ
本記事では、遺品整理で見つかった貴金属の処分方法について解説しました。
貴金属は、形見として残す以外にも、リフォームや個人売買、買取業者への売却など、様々な選択肢があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、どれが最適解かは、個々の状況や価値観によって異なります。
大切なのは、ご自身にとって納得のいく選択をし、「あの時、こうしておけばよかった…。」と後悔しないことです。
安全な貴金属買取業者を見極めるポイントは以下の通りです。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定をしています。
無料査定だけでも可能ですので、遺品整理で出てきた金や貴金属があれば、貴金属全般の買取価格が上がっている今、売却を検討してみるのも1つの手です。
「買取専門店諭吉」で貴金属を売却する
もし、貴金属の処分にお困りの際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。