素人でもわかる銀杯買取!相場から高く売る方法まで徹底解説
この記事を書いた人
今田 結衣
査定士歴は5年とまだ浅いが、メキメキと頭角を現してきた期待の若手。
高級時計専門店での販売経験を活かし素早く正確な査定を心掛けています。
プライベートではバイクで九州を縦断したりとアクティブな一面もあります。
モットーは「win-winな査定」
「押し入れの整理をしていたら、銀杯が出てきたけど、これって売れるのかな?」そんな疑問をお持ちのあなたへ。
実は、銀杯は思わぬ高値で取引されることも珍しくありません。
記念品として贈られることの多い銀杯は、素材としての価値だけでなく、その歴史的背景や希少性からコレクターからも注目されているのです。
この記事では、銀杯買取の基礎知識、買取相場や少しでも高く売るためのコツについてご紹介します。
銀杯を眠らせたままにせず、その価値を最大限に活かしましょう。
関連記事:【最新版】銀の買取価格を徹底調査!相場推移と高価買取の4つのコツ!
1.銀杯について知ろう!
「そもそも銀杯ってどんなもの?」という方もいるのではないでしょうか?
銀杯は、素材や製法、歴史的背景によってその価値は大きく異なります。
銀杯についてより深く知ることによって、お手持ちの銀杯への理解もより一層深まるはずです。
本章では、銀杯の歴史や種類についてご説明致します!
1-1:銀杯とは(いつ手に入るの?)
銀杯とは、その名の通り銀で作られた杯のことです。
お祝い事の贈答品として使われることが多く、輝かしい場面で人々の目に触れる機会も多いでしょう。
一般的には、100歳を迎えた際に内閣総理大臣から長寿祝いとして贈られます。
その他、商品や定年退職祝いとしても贈呈されることがあります。
1-2:銀杯の歴史と用途
銀杯の歴史は古く、古代エジプト文明の時代から存在していたと言われています。
日本では、飛鳥時代にはすでに銀器が作られていたという記録が残っています。
奈良時代には、仏教の伝来とともに、寺院の装飾や仏具として銀が用いられるようになりました。
その後、武家社会においても、銀杯は権威の象徴として、儀式や贈答品として重宝されました。
江戸時代に入ると、経済が発展し、庶民の間にも銀が普及し始めます。
婚礼などの祝いの席で用いられるようになったほか、歌舞伎や浮世絵など、当時の文化にも広く登場するようになりました。
明治以降、西洋文化の影響を受けながらも、銀杯は日本の伝統工芸品として、その地位を確立してきました。
現在では、結婚祝いや出産祝い、長寿祝いなど、人生の節目となる記念日に贈られる贈答品として、多くの人々に愛されています。
銀杯は、時代を超えて、人々の生活や文化と密接に関わってきたことがわかります。
1-3:銀杯の種類と特徴
銀杯は、含有率99.9%(SV1000)の純銀で作られているものがほとんどですが、2016年以降は洋銀(合金のこと)に変更されています。
- 純銀杯: 銀含有率99.9%以上の純銀で作られた杯。
美しい輝きと柔らかな質感が特徴で、高級品として扱われます。
- 鍍金(メッキ)銀杯: 銀以外の金属に銀メッキを施した杯。
銀メッキ製の銀杯は、銅や真鍮などの金属の表面に薄い銀の膜を張ったもので、純銀製に比べて安価で手に入りやすい点が魅力です。
2.銀についての基礎知識
アクセサリーや食器など、私たちの生活に美しく輝きを添える「銀」。
古くから宝飾品として愛されてきただけでなく、その性質を生かして様々な分野で活躍していることをご存知ですか?
本章では、意外と知られていない銀の知識を伝授いたします!
2-1:銀とは?
銀は、人類の歴史と共に歩んできた、美しさと実用性を兼ね備えた魅力的な金属です。
白銀色の輝きは古くから人々を魅了し、宝飾品や貨幣として愛されてきました。
銀は、金属の中でも特に高い電気伝導率と熱伝導率を誇り、現代の電子機器や医療機器にも欠かせない存在です。
さらに、抗菌作用を持つことでも知られ、医療分野での更なる活用も期待されています。
加工のしやすさも大きな特徴で、薄く延ばしたり、糸状にしたりと、様々な形に変化させることができます。
このように、銀は私たちの生活に深く根ざし、未来を創造していく上でも重要な役割を担う、可能性に満ちた金属と言えるでしょう。
2-2:純度と刻印について
◎純度について
- SV1000(99.9%): 純銀に非常に近い純度で、「フォーナイン」「純銀」などと呼ばれます。
柔らかく傷つきやすいという特徴があります。
- SV950(95.0%): 「ブリタニアシルバー」とも呼ばれ、イギリスで伝統的に使われてきた銀の含有率です。925よりもさらに銀の含有率が高く、より白く美しい輝きを放ちます。
- SV925(92.5%): 最も一般的な銀の純度で、「スターリングシルバー」や「シルバー925」などと呼ばれます。
硬度と耐久性に優れ、宝飾品や食器など幅広く利用されています。
- SV800(80.0%): 銀食器によく用いられる純度です。
純銀は非常に柔らかく、アクセサリーや食器など実用品への加工には適していません。
そのため、銀製品は、強度や耐久性を高めるために、銅などの他の金属を混ぜて合金として使用されるのが一般的です。
銀の純度は、銀の含有量(割合)で表され、純度が高いほど銀の含有量が多いことを示します。
◎刻印について
銀製品には、その輝きや価値を保証するため、純度を示す刻印が打たれています。
大きく分けて、純度を表す数字、スターリングシルバーを示す刻印、産地や製造者を表す刻印の3つがあります。
- 純度を表す数字:純銀、SV1000、SV925など
- スターリングシルバーを示す刻印:STERLING
- 産地や製造者を表す刻印:国や地域: ライオンパサント(イギリス)、クローバー(アイルランド)、ミネルヴァ(フランス)など、国や地域独自の刻印があります。
その他、メーカーやブランドの自社のロゴマークやイニシャルを刻印する場合や有名なデザイナーがデザインした場合は、そのイニシャルやサインが刻印されることがあります。
銀杯の刻印は、基本的に底面や側面の縁、持ち手の付け根、蓋の裏側などに印字されていることが多いです。
銀杯が古い場合や、製造者によっては刻印がない場合も考えられます。
その場合は、アンティークショップや銀製品専門店で鑑定してもらうのも一つの手ですよ。
3.銀杯の買取相場をご紹介
昔記念品としてもらった銀杯、ご自宅に眠っていませんか?
思い出の品だからこそ、眠らせておくのはもったいない!
近年、銀杯は買取市場でも高値で取引されるケースが増えています。
「でも、いざ売るとなると、気になるのはやっぱり買取価格…」ご安心ください!
この記事では銀の買取相場のあれこれについて、分かりやすく解説します。
3-1:買取相場を左右する要因について
銀杯の買取相場は、以下の要因によって変動します。
- 銀相場
銀は貴金属であり国際的な市場で取引されており、金相場と同様、世界情勢や需要と供給のバランスによって日々変動します。
銀相場が上がれば銀杯の買取価格も上がり、銀相場が下がれば銀杯の買取価格も下がります。
買取を検討する際は、最新の銀相場をチェックしておきましょう。
- 銀杯の純度
銀の純度が高いほど、買取価格は高くなります。
純度が高い銀杯は希少価値が高いため、高額で取引される傾向があります。
- 銀杯の重量
銀杯の純度が高く、重量が重いほど買取価格は高くなります。
大きな銀杯は、それだけ銀の使用量が多いため、小さな銀杯よりも高値で取引される傾向があります。
- 銀杯の状態
銀杯の状態が良いほど、買取価格は高くなります。
美しい輝きを保った銀杯は、高値で取引される可能性があり、傷やへこみなどのダメージが少ない銀杯ほど、買取価格は高くなります。
日頃から丁寧に扱い、適切な保管方法を心がけることで、銀杯の価値を保つことができます。
- 銀杯のデザインとブランド
銀杯のデザインやブランドも、買取価格に影響を与える可能性があります。
有名作家の作品や、人気ブランドの銀杯は、プレミア価格が付くこともあります。
特に、希少価値の高いアンティーク銀杯は、高額で買取されるケースも少なくありません。
3-2:本日の銀買取相場
上記でも、銀の買取相場は銀杯の買取価格に直結することをお伝えしましたが、ここで気になるのが本日の銀買取相場ではないでしょうか?
それでは、本日の銀買取相場をご紹介致します!
銀杯のほとんどが純銀(SV1000)であることが多いため、今回はSV1000の買取相場をお伝えします。
本日のSV1000の1gあたりの買取相場は147円です。
※必ずしも、お持ちの銀杯がSV1000とは限らないため、必ず刻印(純度)を確認しましょう。
では、本日の買取価格相場でお持ちの銀杯(100gと仮定する)の買取価格を算出してみましょう!
基本的に、計算方法は『その日の買取相場×銀杯の重量』になります。
そのため、147(円)×100(g)=14,700(円)がお持ちの銀杯の買取価格の目安となります。
計算方法は簡単ですので、お持ちの銀杯の純度と重量を確認し、ご自身で計算してみましょう!
自身で、およその買取価格を把握しておくことで、査定に出した際も交渉しやすくなるはずです。
4.銀杯の高価買取の4つのコツ!
買取価格を左右するのは、物の価値だけではありません。
ちょっとしたひと手間や買取店の選び方次第で、査定額がグッとアップする可能性も期待できます!
そこで!この記事では、高価買取に繋がる㊙テクニックをご紹介します。
4-1:銀杯を綺麗にする
銀杯を査定に出す際にはできるだけ商品を綺麗にしましょう。
実は、銀杯は綺麗かどうかで買取価格が変わってくるんです!
黒ずんだままだと、素材本来の輝きや価値が伝わりにくくなってしまいます。
逆に、綺麗に磨かれた銀杯は、状態の良さがアピールでき、査定額アップに繋がります。
黒ずみは、銀が空気中の成分と反応して起こる「硫化」という現象ですので、そのままにしておくと腐食が進んでしまうことも…。
普段から使用後は汚れを拭き取ったり、密閉できるよう容器で保管するなど、定期的なお手入れと保管方法を工夫するを行うようにしましょう。
4-2:複数点まとめて売る
お持ちの銀杯以外に買取に出したい商品があるならば、複数天まとめて売りましょう。
買取業者は、仕入れた商品を販売して利益を得ています。
そのため、1点ずつよりもまとめて仕入れる方が、在庫管理や販売戦略が立てやすく効率的になるため、高価買取に繋がりやすいんです。
断捨離のため自宅の整理中に銀杯を発見し、売却を決断された方!
他にも一緒に売却できる不要品がないか確認してみてください。
4-3:買取実績が豊富な買取業者を選択する
銀杯の売却のため、買取業者を迷っている方は、買取実績が豊富な買取業者を選択しましょう。
豊富な実績 = 多くの利用者から支持を得ている証拠!
実績豊富な業者は、それだけ多くの人から信頼され、選ばれてきたということです。
また、経験豊富な鑑定士が在籍している可能性が高く、多くの商品を扱ってきた経験から、正確かつスピーディーな査定が期待できます。
そして、何よりも強みなのが、販売ルートを豊富に持っている!ということです。
買取した商品を、独自の販売ルートやネットワークを通じて、最適な価格で販売することができます。
その分、買取価格に還元してくれる可能性が高いんです!
顧客満足度が高い! 多くの利用者から支持されているということは、それだけ顧客満足度が高いサービスを提供していると考えられます。
買取実績の豊富さは、単なる数字ではなく、 信頼の証 と言えますね!
安心して大切な品物を任せられるよう、買取実績も業者選びの際には、ぜひ参考にしましょう!
☆買取専門店諭吉の銀杯買取実績
4-4:付属品を揃える
銀杯を売却する際は、付属品を揃えて査定に出しましょう。
箱や保存袋などの付属品は、商品が大切に保管されていた証となります。
新品に近い状態であるとアピールでき、査定額アップに繋がります。
また、ブランド品の場合、ギャランティカードや証明書は、正規品であることを証明する重要な書類です。
これらの有無で査定額が大きく変わることも。
付属品が揃っていないと、「欠品あり」と判断され、減額の対象になってしまう可能性があります。
そして、買取業者側も買取した商品を販売することがほとんどです。
付属品が揃っていると、購入希望者は「大切に扱われていた商品なんだ」と安心感を得られます。
その結果、買取業者も高値で販売しやすくなるため、買取価格に良い影響があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では銀杯の買取に関する基礎知識から、銀についての情報・買取相場・高価買取のコツまでをご紹介致しました!
銀杯は大変歴史ある商品ですが、普段なかなか目にすることはないと思います。
なんたって、手に入るのは100歳を迎えた長寿祝いやその他祝い事です!
そんな、大変貴重な銀杯がご自宅にある方、ラッキーですね!
再度申しますが、銀杯は純度が高く、重さが重いほど高価買取が期待できます。
自身で確認し、あなたがお持ちの銀杯、一度査定に出してみてはいかがでしょうか?
本記事が、これから銀杯の売却をお考えの方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。