【最新版】銀の買取価格を徹底調査!相場推移と高価買取の4つのコツ!
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「金相場が高騰しているけど、銀も高く買取してもらえるの?」
「銀」と聞くと、何を思い浮かべますか?
美しい輝きを放つシルバーアクセサリーや食器、あるいは投資の対象としての銀地金など、銀は私たちの生活に深く関わっています。
しかし、銀が具体的にどのような特徴を持つ金属なのか、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、銀の基本的な知識から、銀製品の売却を検討する上で知っておきたい情報など、わかりやすく解説していきます!
この記事を読めば、お手持ちの銀製品を最大限に活用するためのヒントが得られるはずです。
是非、最後までご覧ください。
■関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1.銀とはどんな金属?買取前に知りたい基礎知識!
銀は古くから人々に愛されてきた身近な貴金属の一つです。
本章では、銀がどのような金属なのか、その特徴や歴史、そして現代社会における用途について詳しく解説していきます。
1-1:銀(シルバー)とは?
銀は、金やプラチナと同様に、貴金属に分類される金属です。
元素記号は「Ag」、原子番号は47番です。
美しい輝きを放ち、展延性(薄く延ばしたり、線状に伸ばしたりする性質)や加工性に優れていることから、古くから装飾品や貨幣、食器などに用いられてきました。
銀は、古くから金と並んで貴金属として珍重されてきた、歴史ある金属です。
その美しい輝きはもちろんのこと、高い熱伝導性や電気伝導性、抗菌作用など、さまざまな特性を備えています。
1-2:銀の歴史
紀元前4000年頃に発見された銀は、当初その希少性から金よりも高い価値を持つ地域も多く、古代文明においても特別な存在でした。
古代遺跡では金製品を銀メッキした宝飾品も見つかっているほどです!
日本では紀元前1~2世紀頃に伝来し、7世紀には銀山が発見され、17世紀には世界の銀生産の約3分の1を担うまでになりました。
しかし、銀の精錬技術の進歩は大量生産を可能にし、金の30分の1から60分の1程度の価値にまで下落。
「貴重なもの」という認識は薄れていきました。
転機が訪れたのは1988年。
アメリカで設立された「クロムハーツ」が、革新的なデザインでシルバージュエリーブームを巻き起こします。
この波は日本にも到来し、再び銀は「貴金属」としての地位を取り戻します。
大量生産によって価値が下落した銀が、デザインとブランドの力で再び輝きを取り戻したのです。
銀は時代と共にその価値観を変化させてきた貴金属といえるでしょう。
■画像引用:ジュエリーコネクション Jewelry Connection
1-3:銀が使われている物
銀は、その特性から様々な用途に使用されています。
◆アクセサリー
銀は、その美しい輝きと加工のしやすさから、指輪、ネックレス、ピアス、ブレスレットなど、アクセサリーの素材として人気があります。
特に「スターリングシルバー」と呼ばれる、銀含有率92.5%の銀合金は、強度と美しさを兼ね備えていることから、アクセサリーに最適な素材として広く使用されています。
■買取実績:シルバーネックレスお買取致しました!!諭吉 長崎 イオンタウン早岐店
◆銀食器
銀食器は、その高級感と抗菌作用から、古くから人々に愛用されてきました。
スプーン、フォーク、ナイフなどのカトラリーをはじめ、皿、ボウル、ティーポット、コーヒーポットなど、様々な銀食器が存在します。
銀食器は、特別な日の食卓を華やかに演出するだけでなく、料理の味を引き立てる効果もあると言われています。
■買取実績:愛知県名古屋市で純銀カップを福岡の諭吉が催事買取しました!
◆美術品や骨董品、仏具
銀は、その加工のしやすさと美しさから、美術工芸品の素材としても広く用いられてきました。
花瓶、置物、香炉、茶道具、銀杯、大判小判など、様々な銀製の美術品が存在します。
また、銀は古くから神聖な金属とされてきたことから、仏像、仏具、神具などの素材としても使用されています。
■買取実績:富山県射水市にて【純銀製 銀杯】を福岡の諭吉が催事買取させて頂きました!
※銀杯にはメッキ加工の物も多いので、刻印などで確認しましょう。
◆産業用途
銀は、高い電気伝導性と熱伝導性を持つことから、電子部品や太陽光パネル、自動車部品、医療機器など、様々な産業分野で利用されています。
近年では、銀ナノ粒子などのナノテクノロジー分野での応用も進んでいます。
◆銀貨やインゴットなど投資用
銀は、金と同様に、投資の対象としても人気があります。
銀貨や銀インゴットは、銀の現物投資として、また、資産保全の手段として、多くの投資家に選ばれています。
2.銀の買取額を左右する5つの要素!
銀製品の買取価格は、いくつかの要素によって決まります。
少しでも高く銀製品を買取してもらうために、以下の5つの要素を押さえておきましょう。
2-1:純度と重さ
銀製品の買取価格は、銀の純度と重さの2つが大きく影響します。
純度は銀の含有率を指し、一般的に「SV●●●」という形で刻印されています。
「SV1000」や「SV925」など、この数字が大きいほど純度が高く、重さが重いほど、買取価格も高くなる傾向にあります。
純度ほぼ100%の銀(SV1000)は非常に柔らかく、加工が難しいため、宝飾品などには銅などの他の金属を混ぜて強度を上げています。
これらの金属を「割金」と呼び、割金が多いほど強度は増しますが、その分銀の含有量が減るため買取価格は下がります。
また、「銀製」と表記されているものがありますが、これは銀の含有率が80%以上のものを指します。
SV800未満のものは、買取価格が大きく下がったり、買取不可となる可能性もあるため注意が必要です。
2-2:刻印の有無
銀製品には、純度や製造者、重さなどを示す刻印が打たれていることがあります。
刻印がある場合は、銀製品の真贋性を判断する材料となり、買取価格にも影響します。
刻印がない場合でも、買取が不可能なわけではありませんが、査定に時間がかかったり、買取価格が低くなる可能性があります。
■銀の刻印の種類
純度 | 刻印 |
ほぼ100% (99.9%以上) | SV1000、SV999、SILVER1000、 SILVER999、Ag1000、Ag999、純銀 「ピュアシルバ」ーや 「ファインシルバー」と呼ばれる |
95% | SV950、SILVER950、Ag950 「ブリタニアシルバー」と呼ばれる |
92.5% | SV925、SILVER925、Ag925、 STERLING、STERLING SILVER 「スターリングシルバー」と呼ばれ アクセサリーに多い |
90% | SV900、SILVER900、Ag900 「コインシルバー」と呼ばれる |
80% | SV800、SILVER800、Ag800 |
シルバー92.5% または95.0% | SV、SILVER |
ホールマーク (造幣局が管理する信頼性の高い刻印) | |
銀のメッキ製品にも、以下のような刻印が打たれていることがあります。
■銀メッキ・銀張りの刻印
SP、SILVER.G、SILVER.F、Sheffield Silver
このように、銀メッキ加工を示す刻印は多数存在します。
「ブランド名かと思ったらメッキ刻印だった!」という例も…。
メッキは非常に薄く伸ばされて、金属の表面を覆っています。
削ぎ取ったとしても、計量できないほどの微量しか取れない為、メッキ製品は銀としての買取はできないのです。
【Point!】偽物の見極め方
銀製品と似ているもので、ニッケルシルバーと呼ばれる合金があります。
見た目は銀に似ていますが、銅・亜鉛・ニッケルの合金で、銀の代用品として使われている金属です。
「シルバー」と名前に入っていますが、全く異なる金属なので注意が必要です。
このように、市場には類似品やメッキ製品、偽物が出回っています。
本物かどうかを見極めるには、「比重(密度)」を測ることがポイントとなります。
比重とは「調べたい製品の密度と、基準となる標準物質(水)の密度との比」のことです。
分かりやすく言うと「水に比べて、どれくらい重さが違うか」を表す値です。
比重は空気中の重量÷(空気中の重量-水中の重量)という計算式で求められます。
電子比重計を使うと簡単に計算することができますよ!
お手持ちの銀製品の比重を把握することで、刻印の真偽を確認したり、刻印がない製品の純度を推測することが可能です。
■銀の純度毎の比重
純度 | 比重 |
SV1000、SV999 | 10.49 |
SV950 | 10.41 |
SV900 | 10.15 |
SV800 | 10.07 |
※比重はあくまでも目安として参考にしてください。
2-3:買取相場
銀の買取価格は、貴金属市場の相場によって日々変動します。
これは、世界経済の動向や景気や株価、需要と供給の影響を受けるためです。
最新の買取相場は、貴金属買取業者のウェブサイトや専門の相場情報サイトで確認することができます。
これらのサイトでは、1gあたりの価格や、過去の価格推移などをわかりやすいグラフ等で確認することができます。
【買取前に!】銀製品の買取額はどれくらい?
▶本記事執筆時の2024年12月11日の銀価格は1gあたり165円です。
銀製品を売却する前に、気になるのはその買取価格ですよね。
金やプラチナの高騰と比較すると、銀の価値はまだ低い水準にあります。
小さなジュエリーを売却しても数百円程度にしかならないケースが多く、高額査定は期待しにくいのが現状です。しかし、10年前と比較すると銀価格は約3倍に上昇しており、将来的な資産価値に期待が持てます。
銀の買取価格は、市場の需給バランスや為替レートなど様々な要因によって変動します。
こまめに価格をチェックし、相場の動きを把握しておくことが大切です。
次章では、銀の価格が上昇する要因や今後の価格動向について、さらに詳しく解説していきます。
2-4:ブランド力
ブランド品の銀製品は、素材としての価値に加えて、ブランド価値が加算されるため、高価買取が期待できます。
特に、ティファニーやクロムハーツなど、世界的に有名な高級ブランドの銀製品は、高値で取引される傾向があります。
【アクセサリーで人気のブランド】
【銀食器で人気のブランド】
■買取実績:「TIFFANY アトラス」お買取り致しました!買取販売 諭吉 長崎イオンタウン諫早西部台店
2-5:宝石や天然石の価値
銀製品にダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石や、オパール、ターコイズなどの天然石が使用されている場合、その宝石や天然石の価値も買取価格にプラスされます。
宝石や天然石の価値は、その種類・大きさ・品質・カットなどによって大きく異なります。
高価買取を目指すなら、銀だけでなく宝石についても豊富な知識と鑑定眼を持つ買取業者を選ぶことが重要です。
3.最新の銀買取相場!過去の価格推移から今後の動向を予測!
前述した通り銀の買取価格は、日々変動しています。
銀の価格が変動する要因や、過去の価格推移を踏まえて、今後の動向を探ってみましょう。
3-1:過去10年の相場推移
銀の価格は、2014年から2024年までの10年間で大きな変動を見せています。
2014年から2018年にかけては1g約60円前後を推移し、小幅な上昇と下降を繰り返していました。
しかし、2020年に入ると価格は急騰し、1g100円の大台に乗りました。
その後、2023年までは100円前後で推移しますが、2024年初頭には1g150円台に突入し、10月末には1g180円にまで高騰しました。
この急激な価格上昇の背景には、世界的な需要の高まりや供給不足などが考えられます。
3-2:銀価格が高騰する要因
銀の価格が高騰する背景には、主に2つの大きな要因があります。
一つ目は、世界的な脱炭素化の推進です。
二酸化炭素排出量削減のため、太陽光発電や電気自動車といったクリーンエネルギー関連産業が注目を集めています。
銀は太陽光パネルや電気自動車のバッテリーの製造に欠かせない素材であり、需要の急増が価格高騰に繋がっているのです。
二つ目は、銀の優れた特性による工業製品への需要拡大です。
銀は高い電気伝導性、熱伝導性、抗菌性を持ち、さらに毒性も低いという特性があります。
そのため、電子部品、医療機器、工場機械など、幅広い分野で使用されています。
近年、これらの産業分野における需要も増加しており、銀の価格を押し上げる要因となっています。
3-3:今後の動向は?
銀は太陽光発電パネルなどの産業分野での需要も高く、脱炭素化の流れが加速する中で、今後も需要拡大が見込まれています。
銀価格は、今後10年間で上昇傾向を維持すると予想されますが、そのペースや幅は市場環境や需要の変化によって大きく左右されるでしょう。
投資対象として、銀は金に比べて価格変動が大きい側面もありますが、今後の価格上昇にも期待が持てる金属と言えるでしょう。
Q.変色したスプーンでも買取してもらえるの?
結論から言うと、変色した銀製品でも買取は可能です。
銀は、空気中の硫化水素と反応して硫化銀となり、黒ずんでしまいます。
この変色は、銀製品の表面にのみ発生するものであり、銀そのものが変質したわけではありません。
銀は、溶かして再利用できる特徴があるため、買取業者は再精錬することで銀を取り出すことが可能です。
たとえ石が取れたリングや、片方しかないピアスであっても、その日の相場に応じた適正価格で買取してもらえますよ!
4.銀製品をできるだけ高く買取してもらう4つのコツ!
大切にしていきた銀の指輪やネックレス、どうせ売るならできるだけ高く買取してほしいですよね!
銀製品を少しでも高く買い取ってもらうためには、以下の4つのコツを実践してみましょう。
4-1:相場が高いタイミングを狙う
前述した通り、銀の買取相場は日々変動しています。
これは、全く同じ純度・重さの製品であっても、売却する日によって買取額が変わる事を意味します。
相場情報をこまめにチェックして、相場の高い時期を見極めましょう。
4-2:付属品を揃える
銀製品を購入した際に付属していた箱や保証書、鑑定書などの付属品は、できるだけ保管しておきましょう。
付属品が揃っていると、銀製品の真贋性を証明する証拠となり、買取価格にプラス査定してもらえる可能性が高くなります。
特に、人気ブランド品の場合、プレゼントとしての需要が高まるため、付属品が揃っているかどうかで買取価格が大きく変わることもあります!
4-3:できるだけ綺麗な状態にする
銀製品は、貴金属の中では変色しやすく、日頃からのお手入れが大切です。
勿論、変色していても相場に応じた金額で買取ってもらえますが、「再販」を目的とした買取の場合は査定額に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
買取に出す前に、優しく磨いたり、重曹水に浸け置きするなどして、できるだけ綺麗な状態にしておきましょう。
また、温泉の成分には、銀を変色させる成分が含まれている場合があります。
温泉に入るときは、銀製のアクセサリーは外すように心掛けましょう!
4-4:相見積もりを行う
複数の買取業者に見積もりを依頼し、買取価格を比較することも重要です。
買取業者によって、銀製品の査定基準や買取価格が異なるため、相見積もりを取ることで、より高価買取をしてくれる業者を見つけることができます。
相見積もりは、無料で行える業者がほとんどなので、2~3社を目安に気軽に利用してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、銀製品の買取について、知っておきたい基礎知識から、高価買取を狙うコツまで解説しました。
銀製品の買取を成功させるには、貴金属の知識が深い買取業者に査定を依頼することが大切です。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定をしています。
長崎県に6店舗、福岡県に1店舗、佐賀県に1店舗展開しており、店頭買取は勿論、宅配買取や出張買取での対応も可能です。
また、全国47都道府県、毎月40か所以上の公共施設やスーパー等で催事買取も実施中!
プロの査定士がお客様の目の前で、1点1点丁寧に査定し、その場で即現金化いたします。
ご自宅に眠っている貴金属があれば、無料査定だけでも可能ですので是非ご利用ください。
■買取実績:Sv925 シルバーお買取しました!諭吉長崎イオンタウン長与店
ぜひこの記事を参考にして、銀の買取を成功させましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。