投稿日: 2025年7月31日

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足立 美桜
「長年愛用してきたチューダーを手放したいけど、いくらになるんだろう?」
「せっかくだから、次の時計の購入資金の足しにしたいな」
そうお考えではありませんか?
今回は、近年その価値をぐんぐん上げている「チューダー(TUDOR)」に焦点を当てて、その魅力から主要コレクションの買取相場、そして安心して時計を売却できる買取店の見極め方まで、プロの視点で徹底解説していきます。
後半では、時計をできるだけ高く売る方法も伝授します!
初めての買取で不安がある方も、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.【買取前に】チューダーってどんな時計?特徴と魅力
まずは、お手元のチューダーがどんな時計なのか、改めてその魅力をおさらいしていきましょう。
1-1:チューダー(TUDOR)とは?
チューダーは、スイスの高級時計メーカー「ロレックス(Rolex)」の創業者、ハンス・ウィルスドルフが1926年に設立したブランドなんです。
彼の想いは「ロレックスの技術と信頼性を、もっと多くの人に届けたい」というものでした。
ロレックスという「王様」の技術を受け継いだ「騎士」として誕生したチューダーは、いわゆる「ディフュージョンブランド(※1)」ですね。
その最大の魅力は、設立当初から一貫して「ロレックスの品質を手の届きやすい価格で提供する」というコンセプトを守り続けている点にあります。
このコンセプトが、今のチューダーの人気を支える大きな要因となっています。
詳しく見ていきましょう!
※1)高級ブランドや既存のブランドが、より多くの人にブランドを体験してもらうために、価格を抑えた普及版のブランドのこと
魅力①:優れたコストパフォーマンス
チューダーは、ロレックスと同じ、非常に厳格な品質基準をクリアしながらも、価格はロレックスよりも抑えられています。
そのため、初めて高級時計を手にする方にも最適ですし、すでに何本か時計をお持ちの方にとっても、魅力的な「セカンドウォッチ」として選ばれています。
魅力②:デザインの独自性
チューダーは、実はロレックスとは一線を画す、独自の個性的なデザイン路線を追求しています。
ヴィンテージ感あふれるモデルから、現代的で洗練されたモデルまで、幅広いラインナップを展開しています。
特に「イカ針(スノーフレーク針)」と呼ばれる独特の針のデザインは、チューダーのアイコンとして、多くの時計愛好家を惹きつけてやみません。
■画像引用:SELECT INC. サブマリーナ ノンデイト Ref.94010
イカ針のチューダー サブマリーナは通称「イカサブ」と呼ばれます。
魅力③:自社製ムーブメントの開発
以前は他社製ムーブメントを使用しているモデルが多かったのですが、2015年にはついに高性能な自社製ムーブメント(マニュファクチュールムーブメント)の開発・搭載に成功しました。
これにより、精度の向上はもちろん、約70時間という長時間のパワーリザーブを実現し、週末に外しても月曜日に止まっていない、という日常使いでの利便性も格段に向上しました。
2018年には日本初の正規店を構えるなど、「ロレックスの廉価版」というイメージから完全に脱却し、独立した高級時計ブランドとしてのステータスと知名度を加速的に向上させています。
Q:「チューダー」?「チュードル」?どっち?
「チューダーを検索したのにチュードルと出てきた!」「どっちが正式名称?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、チューダーとチュードルはどちらも同じブランドを指します。
2018年に、自社独自ムーブメントを開発し、日本に正規店を初出店したことをきっかけに、それまでの日本語表記「チュードル」から、本国での呼称に近い「チューダー」という表記に統一されたのです。
(※英語表記は変わらず「TUDOR」です!)
どちらの呼び名も間違いではありませんが、現在では「チューダー」が正式な日本語表記として使われています。
2.チューダーの主要コレクション7選!気になる買取相場をチェック!
それでは、ここからはチューダーの代表的なコレクション7選を、私の査定経験も踏まえながらご紹介し、それぞれの買取市場での立ち位置や相場について解説していきます。
お手持ちのモデルがあるか、ぜひ確認してみてください。
2-1:現行チューダーの顔「ブラックベイ」
■画像引用:ALLU
【型番】ヘリテージ ブラックベイ 79230N
【買取相場】~300,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
ブラックベイは、現在のチューダー人気を牽引する、まさに「顔」とも言えるコレクションです。
ロレックスのヴィンテージサブマリーナをオマージュしたクラシックなデザインと、現代の最新技術が融合した点が最大の魅力。
ダイバーズウォッチとしての高い機能性はもちろん、普段使いしやすいファッション性も兼ね備えています。
【買取市場での評価】
現在のチューダー人気を牽引する、最も買取需要が高いコレクションです。
サイズや素材(スチール、ブロンズ、シルバー、ゴールドなど)、ベゼルの色(ブラック、レッド、ブルー)によっても評価は異なりますが、全般的に高水準で安定した買取価格が期待できますよ!
2-2:本格派ダイバーズウォッチ「ぺラゴス」
■画像引用:ゆきざき
【型番】ペラゴス 25600TB
【買取相場】~380,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
ぺラゴスは、真のプロフェッショナルダイバーズウォッチとして、機能性を追求したコレクションです。
最大の特徴は、軽量で堅牢なチタン素材を採用している点。
500m防水という高い防水性能や、飽和潜水に対応するヘリウムエスケープバルブを搭載するなど、まさにプロフェッショナルのための時計です。
【買取市場での評価】
本格ダイバーズウォッチを求める層に根強い人気があり、安定した買取価格を誇ります。
特に「ペラゴス FXD(フランス海軍との共同開発モデル)」のような特殊なモデルは、希少性から高価買取が期待できます。
流通量はブラックベイほど多くないもののコアなファン層から根強い支持を受けています。
チタン素材のため、傷がつきにくいというメリットもありますが、逆に大きな傷があると査定に影響することも…。
2-3:レトロなクロノグラフ「ヘリテージクロノ」
■画像引用:ゆきざき
【型番】ヘリテージ クロノ 70330B
【買取相場】~380,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
1970年代のチューダークロノグラフを現代に蘇らせた、レトロな魅力を持つコレクションです。
カラフルな文字盤やオレンジ色の秒針など、ヴィンテージクロノグラフの要素が随所に散りばめられており、個性を求める方に人気です。
【買取市場での評価】
ヴィンテージデザインを好む層から安定した支持を得ており、良い状態であれば堅実な買取価格が期待できます。特にブルーやグレーなどの人気カラーや、生産数が少なかった時期のモデルは評価が高まる傾向にあります。
2-4:クラシカルな雰囲気が魅力「ロイヤル」
■画像引用:TUDOR
【型番】ロイヤル M28600-0005
【定価】397,100円
【買取相場】~200,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
ロイヤルは、スポーティーさとエレガンスさを兼ね備えた、日常生活に寄り添うコレクションです。
特徴的な一体型ブレスレットと、日付・曜日表示を備えたデイデイトモデルが多く、非常に実用的。
比較的お求めやすい価格帯で、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く使える汎用性の高さが魅力です。
【買取市場での評価】
比較的新しいコレクションであり、他のスポーツモデルに比べると買取価格は落ち着いている傾向にあります。
しかし、チューダーブランド全体の人気の高まりとともに、徐々に需要は高まっています。
状態の良いものや、人気のある文字盤カラー(ブルー、シルバーなど)や、コンビモデル(スチール&ゴールド)などは、高評価に繋がりやすいでしょう。
2-5:コレクター需要抜群「サブマリーナ」
■画像引用:GINZA RASIN
【型番】サブマリーナ 79090
【買取相場】~700,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
チューダーのサブマリーナは、現在では生産終了しているヴィンテージモデルです。
1950年代から製造され、プロフェッショナルユースとしてフランス海軍などにも供給されていました。
ヴィンテージチューダーの象徴として多くのコレクターに愛されています。
【買取市場での評価】
非常に高いコレクターズ人気を誇り、高価買取が期待できるヴィンテージモデルの筆頭です。
特にオリジナルのパーツを維持しているか、文字盤や針のコンディションが良いかなどが、査定の重要なポイントとなります。
状態によっては想像以上の価格が付くこともありますよ!
2-6:ヴィンテージ好きにたまらない「クロノタイム」
■画像引用:ALLU
【型番】クロノタイム 79180
【買取相場】~700,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
こちらも、チューダーのヴィンテージクロノグラフを代表する、生産終了モデルです。
1970年代から2000年代初頭まで生産されており、特に初期のモデルは「モンテカルロ」と呼ばれ、その独特のカラフルな文字盤デザインが有名です。
現代のチューダー クロノグラフのルーツとも言える存在です。
【買取市場での評価】
ヴィンテージクロノグラフ市場で非常に人気が高く、高価買取が期待できます。
特に「モンテカルロ」は希少性から高値で取引されますが、Ref.79180といったサファイアクリスタル風防の後期モデルも、堅実な人気があります。
文字盤の焼けやケースの研磨歴、パーツのオリジナル度が査定の大きなポイントです。
■画像引用:TUDOR
【型番】クロノタイム モンテカルロ Ref.9430/0
【買取相場】~1,100,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
2-7:探検家のためのフィールドウォッチ「レンジャー」
■画像引用:TUDOR
【型番】レンジャー M79950-0001
【定価】507,100円
【買取相場】~340,000円前後
※買取相場は仕様や状態などによって変動します。
レンジャーは、過酷な冒険に挑む探検家のために作られた、堅牢で視認性の高いフィールドウォッチです。
1960年代から存在し、北極圏探検隊に帯同した歴史を持つなど、その実用性と質実剛健さが魅力。
アラビア数字の3・6・9・12を配したシンプルな文字盤と、チューダー独自の「アローハンド(※1)」が印象的です。
近年、自社製ムーブメントを搭載した復刻モデルが登場し、再び注目を集めています。
※1)特徴的な形状の時針のこと
【買取市場での評価】
近年発表された復刻モデルは、チューダー人気を背景に需要が高まっています。
特に自社製ムーブメント搭載の現行モデルは、堅牢な作りとデザインの魅力から安定した買取価格が期待できます。
過去に生産されていたヴィンテージのレンジャーも存在し、こちらは現行モデルとは異なる評価軸となりますが、希少性からコレクターズアイテムとして高値で取引されることもあります。
3.チューダーの買取に強い!信頼できる買取業者を見極める4つの要因
さて、お手持ちのチューダーの価値が少し見えてきたでしょうか。
次に大切なのは、信頼できる買取業者を見つけることです。
本章では、買取業者を見極める4つの要因を徹底解説します。
【大前提】「買取専門店」で売ろう
フリマアプリやオークションサイトでの売却も一つの選択肢ですが、高額な時計の場合、トラブルのリスクもゼロではありません。
手数料や梱包・発送の手間もかかります。
大切なチューダーを売るなら、やはりブランド品の買取に強い「買取専門店」を選ぶのが一番です。
専門知識を持った査定士が、あなたの時計の価値をしっかり見極めてくれますし、安心感も違います。
3-1:時計の買取に強いか
買取業者の中には、特定のブランドやジャンルに特化しているお店もあります。
チューダーの時計を専門的に扱っている、あるいはチューダーの買取実績が豊富にある業者であれば、あなたの時計の価値を正しく見極めてくれる可能性が高まります。
このような、買取実績や強みは業者も積極的にアピールしている場合が高いです。
公式ホームページなどで事前に確認してみましょう!
3-2:買取サービスは選べるか
買取サービスの利便性にも焦点を充ててみましょう!
店頭買取以外にも、宅配買取や出張買取など様々な買取サービスが存在します。
あなたのライフスタイルや状況に合わせて、最適なサービスを提供している業者を選びましょう。
店頭買取 | 店舗に直接持ち込む方法です。 その場で査定・即現金化ができるのが魅力。 日中時間が取れない方、 実店舗が近くにない方には難しいかも…。 |
宅配買取 | 査定品を梱包して業者に発送する方法です。 自宅にいながら手軽に利用でき、 全国どこからでも利用可能! ただし、査定〜手元にお金が入るまで 時間がかかるのがネック。 |
出張買取 | 査定士がご自宅に訪問し、 査定〜買取まで行ってくれます。 大型の品や、複数の不用品を まとめて売りたい場合に便利です。 他人を自宅に招き入れる事に 抵抗感がある方には向いていません。 |
3-3:手数料は掛かるか
査定料、送料、出張手数料、キャンセル料など、買取にかかる手数料が発生するのか、必ず確認しておきましょう。
せっかく高値が付いても、諸々の手数料が引かれた結果、他店の方が得だった…なんて事もあります。
事前にホームページで確認したり、不明であれば査定時にはっきりさせておきましょう!
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例えば、宅配買取で送料は無料でも、キャンセル時の返送料は自己負担であったり、出張買取でエリアによっては出張手数料が掛かったり…。細かい規定を確認することが大切です。 |
3-4:口コミや評判が良いか
実際にそのお店を利用した人の口コミや評判は、非常に参考になります。
GoogleマップのレビューやSNS、買取比較サイトの評価などを確認してみましょう。
「査定が丁寧だった」「対応が早かった」「提示された金額に納得できた」といった良い評判が多いお店は、安心して利用できるはずです。
4.チューダーの時計をできるだけ高く売る4つの秘訣!
せっかく手放すなら、次の新しい時計の資金を少しでも多く確保したいですよね。
ここでは、チューダーをより高値で売却するための具体的な秘訣を4つご紹介します。
4-1:購入時の付属品を揃える
時計本体だけでなく、購入時に付属していたものは全て揃えておきましょう。
- 箱(外箱・内箱)
- 保証書
- 取扱説明書
- ブレスレットの余りコマ
査定士は、次の購入者へのアピールポイントとして、付属品の有無を重視します。
これらの付属品が揃っていると、再販時の買い手が付きやすい為、買取価格が数万円~数十万円変わることも珍しくありません。
特に、保証書(ギャランティカード)は、その時計がチューダーの正規品であることを証明する大事な書類です。
査定前に付属品が揃っているか確認しておきましょう。
4-2:相見積もりを取る
一つの買取店の査定だけで決めてしまうのはもったいないです。
複数の買取店に査定を依頼し、比較検討することは、高価買取の鉄則です。
買取業者によって、査定基準や強化買取アイテム、在庫状況などが異なる為、査定額が異なることはよくあります。
手間はかかりますが、最低でも2〜3社から見積もりを取ることをお勧めします。
【Check!】LINE査定を利用してみよう!
「日中は仕事で店舗を回れない…」「相見積もりを取る時間が惜しい」
そんな方にオススメなのが、LINE査定です。
LINEから時計の写真を送るだけで、おおよその査定額を教えてもらえます。
店舗に持ち込む手間もなく、気軽に複数の店舗の査定額を比較できますよ!
査定を依頼する際は、正確な型番、付属品の有無、状態がよく伝わる写真複数枚を用意しましょう。
スムーズに査定が進みます!
4-3:できるだけ綺麗にする
「こんなことで?」と思うかもしれませんが、時計の第一印象は査定に大きく影響します。
乾いた柔らかい布で、ケースやブレスレット、風防(ガラス部分)の指紋や軽い汚れを優しく拭き取りましょう。
隙間に入り込んだホコリなども、エアダスターなどで除去できる範囲で構いません。
ただし、無理に分解したり、研磨剤を使用したりするのは絶対に避けましょう。
かえって傷をつけてしまったり、時計の価値を損ねてしまう可能性があります。
あくまで、ご自身でできる範囲の清掃に留めてください。
4-4:不要になったらすぐに売る
「いつか使うかも…」と悩んでいる間に、時計の価値は下がる可能性があります。
特に高級時計の市場はトレンドや為替の影響を受けやすく、人気モデルでも数年後には相場が変動していることも珍しくありません。
「もう使わないな」「新しい時計に買い替えたいな」そう思った時が、一番の売り時です!
適切なタイミングで行動することで、高価買取に繋がりやすくなります。
まとめ
本日は、チューダーの魅力から主要コレクションの買取相場、そして信頼できる買取業者の見極め方、さらに高価買取の秘訣まで、プロの査定士の視点でお伝えしました。
大切にしてきたチューダーの売却をご検討中の皆様にとって、今回の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
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