【24金メッキの買取】純金との見分け方&意外と高く売れる製品の特長
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「24金のメッキ製品って買取してもらえるの?」「本物か偽物かわからない…。」
家財整理や大掃除で出てきた、24金メッキの指輪やネックレス。
捨てても良いけど、少しでも高く買取してもらえたら嬉しいですよね!
金価格が高騰している今、メッキ製品でも高価買取を期待している方が多いのではないでしょうか?
本記事では、メッキ製品が買取してもらえるのか、どれくらいの価値があるのか解説していきます。
更に、買取初心者向けに、金メッキと本物の見分け方や、金メッキ刻印の一覧、高額査定が期待できる金メッキ製品の特徴などをご紹介します!
中には、思わぬ高価買取となるケースも…。
メッキ製品だと諦める前に、是非本記事をご覧ください!
関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1:24金(純金)のメッキ製品は買取してもらえる?
純金とはいえ、偽物とも言えるメッキ製品は買取してもらえるのでしょうか?
本章では、金メッキと金張りの違いや特徴、金メッキ製品の買取の仕組みを解説します。
1-1:そもそも金メッキ・金張りとは?
金メッキとは、金属の表面に微量の金をコーティングする技術です。
似た言葉に「金張り」がありますが、これは0.1ミリ以上の厚みがあり、金メッキよりも金の層が厚い分、価値も高くなります。
金メッキの最大の魅力は、純金よりも安価に、金の輝きと高級感を演出できる点にあります。
また、金はサビや変色に強い金属であるため、製品の美しさを長く保ち、劣化を防ぐ効果も期待できます。
さらに、強度が高い金属に金メッキを施せば、純金製品よりも丈夫で実用的な製品を作ることが可能です。
このように金メッキは、美しさ・耐久性・コストパフォーマンスを兼ね備えた、多くのメリットを持つ表面処理技術と言えるでしょう。
1-2:【結論】メッキ製品の買取は難しい場合が多い
結論から申し上げると、24金(純金)であっても、メッキ製品は「金」として買取してもらうことは難しいでしょう。
金メッキの金の層は非常に薄いため、買取業者にとって金を取り出す手間とコストに見合わないためです。
しかしながら、「製品」としての価値があれば、買取してもらえる可能性は残されています。
メッキ製品でも高価買取が狙える製品に関しては、3章で詳しく解説していきます。
2:金メッキ製品の5つの見分け方
「遺品整理で出てきた金製品が本物かわからない!」「24と刻印があれば、純金なの?」
金メッキや金張り製品は、表面に本物の金の膜を貼っているため、一見しただけでは純金か24金メッキかの判断が難しいことがあります。
本章では、お手持ちの金製品がメッキ製品か見分けるポイントを5つご紹介します。
2-1:金メッキ製品が多い製品
24金メッキは、アクセサリーや腕時計、食器、眼鏡フレーム、筆記用具、インテリア小物など、幅広い製品に利用されています。
特に多いのは、以下の4つの製品です。
◆金杯
祝いの席を華やかに彩る金杯ですが、現代では、陶磁器やガラス製の杯が主流です。
しかしながら、結婚式や神事など特別な場面では、縁起物として金杯が使われることがあります。
これらの金杯は、純金製のものもありますが、多くは金メッキによって作られています。
例えば、100歳の記念に国から贈られる銀杯も、2016年以降は簡素化を理由に銀メッキが採用されています。
◆ジュエリーやアクセサリー
買取市場でも多く見かけるのが、24金メッキを施したジュエリーやアクセサリーです。
価格が手頃なため、ファッションやシーンに合わせて気軽に身に着けられます。
また、メッキ加工は、変色や腐食への耐性も高める効果があります。
そのため、お手入れが比較的簡単で、美しい状態を長く保てることも人気の理由です。
◆骨董品
仏具、茶道具、置物といった骨董品の分野においても、24金メッキ製品は数多く存在します。
金メッキの仏飯器や茶釜など、その種類は多岐にわたります。
これらのメッキが施された骨董品は、単なる装飾品としての役割だけでなく、空間に風格や華やかさを添える効果も持ち合わせています。
2-2:24金メッキの刻印
金製品には、金の種類や純度を示す刻印がされている場合があります。
「K24、1000、999.9、Au1000、Au999、FINEGOLD、純金」という刻印が刻まれていれば、本物の24金である可能性が高まります。
(※勿論、純度がごまかされていたり、偽物の可能性もあります。)
同様に、メッキ製品にも専用の刻印が存在します。
■メッキや金張りを示す刻印一覧
GP | 金メッキ。Gold Platedの略。 薄い金の膜を電解メッキしたもので、層が薄く摩耗に弱い特徴がある。 |
GF | 金張り。Gold Filledの略。 層が厚いため、摩耗に強い特徴を持つ。 |
GS | 金張り。Gold Shelledの略。 |
GEP | 電気メッキ。Gold Electro Platedの略。 |
HGE | 金メッキ。Hard Gold Electroplatedの略。 |
GR | 金張り。Gold Rolledの略。 |
RGP | 金張り。Rolled Gold Plateの略。 |
M/1M/3M/5M | メッキの厚さを表す。例)5M=5ミクロン。 |
1/10 1/20 | メッキの割合の数値。 「1/20 K18」の場合は20分の1ミクロンのK18メッキが施されている。 |
24金メッキの場合は、「24kgp」「24K G.P.」といった刻印が一般的です。
金メッキの刻印は、アクセサリーであれば、留め具の裏側やリングの内側など目立たない場所に刻印されている事が多いです。
査定に出す前に一度確認してみましょう!
2-3:重さで判断する
金は、貴金属の中でも、プラチナの次に比重が大きい金属です。
そのため、本物の24金製品と24金メッキ製品とでは、重量に明確な違いが現れます。
小さなアクセサリーなどでは、重量差を感じにくい場合もありますが、金杯のような大きなものになると、その差は歴然となります。
金製品は手にずっしりとした重みを感じますが、金メッキ製品は、金に見えても軽く感じるのが特徴です。
手に持った感覚である程度は判断できますが、確実に見分けるには、計量器を用いて大きさに対する重量を比較するのが有効です。
2-4:色味をチェック!
24金製品と24金メッキ製品を見分けるポイントの一つに、色味の違いがあります。
金製品は、表面がオレンジ色に近い黄色をしており、深く温かみのある輝きを放ちます。
一方、金メッキは、金と比較すると、より黄色味が強く、ピカピカとした光沢がある点が特徴です。
これは、メッキの工程上、薄い金の層の下に異なる金属が使われているため、その金属の色味が影響しているからです。
お手元に金製品がある場合は、並べて見比べてみるのが、違いを見抜く一番の方法と言えるでしょう。
また、金メッキは、経年劣化や摩擦によって、部分的に剥がれ、内側の金属が露出している場合があります。
細部まで注意深く観察することで、より確実に判別することができます。
2-5:磁石でテストする
24金は磁力を持たないため、磁石を近づけても反応しません。
一方、24金メッキや金張り製品の場合、素材の芯部分に別の金属が使われているため、磁石に反応することがあります。
これは、磁石が金の表面ではなく、内側の金属に引き寄せられるからです。
ただし、金メッキ製品の芯材に、銀や銅などの磁力を持たない金属が使われている場合は、磁石に反応しません。
そのため、この方法だけで確実に見分けることはできず、他の検証方法も併用する必要があります。
3:意外と高額査定!?高く売れる金メッキ製品の特長
1章2項でも解説した通り、基本的に、金メッキ製品の買取はしてもらえません。
しかしながら、中にはメッキ製品でも高額査定が期待できる製品が存在します。
それは、金メッキや金張りに含まれる微量な金に対してではなく、製品そのものの価値が評価されるパターンです。
本章では、そんな秘めた可能性を持つ製品を4つ紹介します。
3-1:宝石が付いている物
金メッキ製品は、前途した通り、金素材としての価値は低いのですが、宝石が付いている場合は話が変わってきます。
ダイヤモンドやエメラルドなど、価値の高い宝石が使用されているメッキジュエリーは、高価買取が期待できます。
なぜなら、宝石買取を専門に行う業者や、ジュエリーを総合的に買取する業者であれば、宝石の価値を適切に評価してくれるからです。
高価な宝石ジュエリーに金メッキが使われている可能性は非常に稀ですが、ゼロとは言い切れません。
「金メッキだから宝石も偽物だろう。」と決めつける前に、一度査定を依頼することをおすすめします!
3-2:デザイン性や希少性が優れた物
有名デザイナーが手がけたアクセサリーや、限定生産された腕時計など、デザイン性や希少性が優れた物は、金メッキ製品であっても高値で取引されることがあります。
コレクターの間で人気が高く、需要があるからです。
その他にも、お洒落で流行に合ったデザインのメッキ製品は、買取市場でも需要が高まる為、高額買取される場合があります。
流行は時間と共に移り変わるものです。
デザイン性の価値を見てほしい場合には、新しいモデルが発売される前に早めに売却することをオススメします。
3-3:人気ブランドの物
メッキ製品でも、有名ブランド品であれば高価買取が期待できます。
例えば、シャネルやエルメス、ディオールのメッキジュエリーは、素材としての価値ではなく、ブランドとしての価値を評価してもらえるため、高値がつきやすいです。
フランスの有名食器ブランド、クリストフルのメッキ製カトラリーなども同様で、ブランド力によって高価買取が期待できます。
もし、お手元に有名ブランドのメッキ製品があり、売却を検討されている場合は、ブランド買取に強い業者に査定を依頼することをおすすめします。
3-4:アンティーク価値のある物
24金メッキの中でも、アンティーク品は希少価値が高く、コレクターからの人気が高いです。
歴史的価値があれば、高値での買取が期待できます。
ただし、アンティーク品の価値を見極めるには専門知識が必要です。
そのため、買取を依頼する際は、アンティークに精通した買取店を選ぶことが重要です。
知識豊富な専門家であれば、商品の価値を正しく評価し、適切な買取価格を提示してくれるでしょう。
もし、買取店で納得のいく価格がつかなかった場合は、オークションサイトへの出品も検討してみましょう。
コレクターが多数利用するオークションサイトでは、思わぬ高値で落札される可能性もあります。
まとめ
本記事では、24金メッキ製品の買取にお悩みの方向けに、メッキ製品の基礎知識や本物との見分け方、高額査定が狙える製品の特徴まで、幅広く解説しました。
金メッキ製品は、「金」としての価値は低いため、殆どの業者では買取不可となる可能性が高いです。
しかしながら、「製品」としての価値があれば、買取してもらえる場合があります。
もし、自宅に不要な金メッキ製品がある場合は、諦めずに買取専門店に査定に出してみましょう。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定をしています。
長崎県に6店舗、福岡県に1店舗展開しており、店頭買取は勿論、宅配買取や出張買取での対応も可能です。
また、全国47都道府県、毎月40か所以上の公共施設やスーパー等で催事買取も実施中!
プロの査定士がお客様の目の前で、1点1点丁寧に査定し、その場で即現金化いたします。
■関連サイト:買取専門店諭吉「催事会場をご用意し、買取を行います」
買取専門店諭吉では、金メッキ製品の買取実績も豊富にあります。
経験豊富な査定員が、製品そのものの価値をしっかりと見極め、正当価格を付けさせていただきます!
ご自宅に眠っている金メッキ製品があれば、無料査定だけでも可能ですので是非ご利用ください。
■買取実績:岡山県玉野市にてペコちゃんと大量の金杯(メッキ)を福岡の諭吉が催事買取させて頂きました!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。