金のおりん、驚きの買取価格!税金対策と業者選びの4つのコツ
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「仏壇じまいで金のおりんの処分方法に困っている」「金のおりんってどのくらいで買取してもらえるの?」
ご自宅に、使わなくなった「金のおりん」はありませんか?
金製のおりんは、仏具としてだけでなく、金としての価値もあるため、買取価格に期待が持てます。
しかし、いざ売却しようと思っても、「どれぐらいの値段になるのか」「どこに売ればいいのか」など、わからないことがたくさんあるのではないでしょうか?
本記事では、金のおりんの買取価格の決まり方から、安心できる業者選びのコツ、税金対策まで詳しく解説します。
この記事を読めば、安心して金のおりんを売却できるはずです!
ぜひ最後まで読んで、高価買取を実現しましょう。
関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1:金のおりんの買取額を決める3つのポイント!
金のおりんをはじめ、金製品の買取額を左右するポイントとして、
が重要となってきます。
本章では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
1-1:純度
金には、純度によって「24金」「18金」「14金」など、いくつかの種類があります。
純度が高いほど金の含有率が高いため、買取価格も上がる傾向にあります。
金のおりんとして多く見られるのは18金製のもので、全体の75%が金で構成されています。
24金は純金ですが、柔らかいため、仏具として用いられることは珍しいです。
しかし、中には純金のおりんも存在します。
もし、ご自宅のおりんが純金製だった場合は、高額買取が期待できますよ!
名称(24分率) | 金の純度(含有率) |
K24(24金・純金) | 99.99〜100% |
K22(22金) | 91.7% |
K18(18金) | 75% |
K14(14金) | 58.5% |
K10(10金) | 42% |
1-2:重さ
金のおりんの買取価格は、純度の他に、重さも重要な要素となります。
一般的に、大きなおりんほど重量があり、買取価格も高くなります。
重さは、家庭用の秤で計測することもできますが、正確な重さを知りたい場合は、買取業者に依頼するのが確実です。
金のおりんの重さは、寸法によってもある程度推測できます。
例えば、直径が約6cmの2.5寸のおりんであれば、重さは約150g〜200gが一般的です。
ただし、これはあくまで目安であり、素材の厚みや純度、装飾の有無によって重さは変動します。
1-3:買取相場
金のおりんの買取価格は、金の買取相場によっても変動します。
金は、世界的な需要や経済状況によって価格が変動する金属です。
そのため、金のおりんの買取価格は、その日の金の相場によって日々変動します。
金の相場は、新聞やテレビの経済ニュース、インターネットなどで確認することができます。
少しでも高く売るためには、金の相場が高いタイミングを見計らって売却することも一つの方法です。
以下のサイトでは、1gあたりの価格や、過去の価格推移などをわかりやすいグラフ等で確認することができます。
こまめにチェックして、相場の動きを把握しましょう。
【番外編】金のおりんの買取額を計算してみよう!
金のおりんの買取価格は、以下の計算式で簡単に概算することができます。
買取価格 = 重さ × 買取相場(純度毎)
例えば、重さが200g、純度がK18(75%)、18金の買取相場が1gあたり9,640円(※2024年9月19日の相場)の場合、買取価格は以下のようになります。
『買取価格は200g×9,640円=1,928,000円』
ただし、これはあくまで目安であり、買取業者によって買取単価や査定基準が異なるため、実際の買取価格は変動する可能性があります。
正確な買取価格を知りたい場合は、複数の買取業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
Q.歪んだおりんも買取してもらえるって本当?
金は展性と延性に優れており、非常に柔らかい金属です。
素材の特性上、金のおりんは、凹みや歪みが付きやすいと言えるでしょう。
しかしながら、金製品は溶解して再利用できる性質を持つため、壊れていても価値が失われることはありません。
凹みや歪みがあっても、古くても、買取業者に持ち込めば適切な評価を受けられます。
もし、ご自宅に歪んでしまって使わなくなった金のおりんが眠っているのであれば、諦めずに一度買取査定に出してみて下さい。
思わぬ高値が付くかもしれませんよ!
2:偽物の見分け方!金とメッキの違い
金のおりんの中には、金と偽物のメッキ製品が混在しているケースもあります。
高価買取のためにも、偽物を見分ける知識を身につけておきましょう。
ここでは、金とメッキ製品を見分ける方法を紹介します。
2-1:刻印をチェック
金のおりんには、純度を示す刻印が刻まれていることが一般的です。
前述したように、「K24」「K18」といった刻印は、それぞれ純金、18金を表しています。
偽物の場合、これらの刻印が曖昧だったり、存在しない場合があります。
刻印がないからといって、必ずしも偽物と断定することはできませんが、注意が必要です。
◆「あとK」に注意!
偽物の刻印で特に注意が必要なのが、「あとK」と呼ばれるものです。
「18K」のように、数字の後ろにKが付く刻印は、「18金相当」という意味で刻印されていることがあります。
実際には金の含有量が18金に満たない場合が多いので、買取業界でも警戒されがちです。
金メッキの場合でも、「あとK」で刻印されているケースがあるため、注意が必要です。
2-2:磁石を近づける
金は磁石に反応しない金属です。
金のおりんに磁石を近づけてみて、くっつく場合は偽物と判断できます。
ただし、銀や銅、アルミなども磁石には反応しないので、たとえくっつかなくても、金以外の金属が使われている可能性があります。
この方法だけで判断することはできない為、他の方法と組み合わせて判断することが重要です。
2-3:手にとって確認する
金は比重が大きいため、同じ大きさの他の金属と比べると、ずっしりと重く感じます。
金のおりんを手にとって、重さを確認してみましょう。
また、金製品を見分ける際、その優れた熱伝導率に着目してみましょう。
本物の金は、触れた瞬間にひんやりとした感触が伝わってくるのが特徴です。
これは、金が熱を素早く奪う性質を持つためです。
偽物と見分けるためには、本物の金製品と比較し、どちらがより冷たく感じるかを確認してみましょう。
2-4:金メッキ製品は買取不可となりやすい
金メッキは、非常に薄く伸ばされて、金属の表面を覆っています。
削ぎ取ったとしても、貴金属として計量できないほどの微量しか取れません。
その為、金メッキのおりんは買取することができないか、非常に安価になってしまうことが多いです。
以下では主要なメッキ刻印をご紹介します。
【金メッキの刻印】
GP、M・1M・3M・5M、1/10、1/20、GE・GEP、HGE
【金張りの刻印】
GF、GS、GR、RGP、GT
このように、メッキ加工を示す刻印は多数存在します。
金のおりんを売却する際には、裏側など見て事前に刻印を確認しておきましょう。
3:金製品買取の必須知識!相続税について学ぼう!
遺品整理などで、金のおりんを相続した場合、相続税の対象となる可能性があります。
また、おりんのような高価買取が狙える金製品には、譲渡所得税がかかる可能性も高まります。
本章では、高額な税金が発生しないよう、仕組みや節税方法について解説していきます。
3-1:課税対象となる金のおりん
金のおりんが相続税の対象となるかどうかは、その用途が重要となります。
華美な純金製や骨董的価値の高い仏具は、日常的な礼拝用というよりは、投資目的・節税目的で購入されたとみなされる可能性があります。
そのため、金のおりんは、相続税の課税対象となるケースが多いのです。
金のおりんの売却を検討しているのなら、相続税が発生する前のタイミングがベストです。
金のおりんに限らず、ご自宅に金製品が眠っているなら、「生前整理」を行うことをオススメします。
3-2:非課税条件とは?
日常的に使用し、社会通念上適切な価格のおりんは「祭祀財産」として相続税の非課税対象となります。
さらに、生前に本人が現金で購入した場合にのみ対象となります。
相続後の購入やローンを利用した場合は、非課税とはならないので注意が必要です。
3-3:譲渡所得税にも要注意!
金のおりんを売却した場合、売却益に対して譲渡所得税が課税されます。
この場合の売却益は、買取価格から購入時の代金や売却経費を差し引いた金額に対して課税されます。
課税対象となるのは、売却益が年間50万円を超えた場合です。
また、譲渡所得税は、金の所有期間が5年を超えるか否かでも税率が変わります。
高額な金のおりんを売却する際は、譲渡所得税の発生も考慮し、年間の売却量を調整する必要があるでしょう。
4:金のおりんの買取ならココ!買取業者の選び方
金のおりんの売却を成功させるには、買取業者選びが重要です。
本章では、信頼できる買取業者を選ぶためのポイントを4つ紹介します。
4-1:実店舗があるか確認
近年増えつつある「宅配買取サービス」ですが、手軽な一方、実店舗を持たないオンライン業者を利用する場合は注意が必要です。
実態の掴めない業者との取引では、買取金額の未払い、返品の拒否といったトラブルが発生する可能性も。
高価買取が狙える金のおりんを売却する場合は、より慎重に進めるべきです。
その点、実店舗を持つ買取業者であれば、疑問点を直接相談でき、対面での買取も可能です。
また、繰り返し取引することで信頼関係を築くことも期待できます。
安心・安全な取引のために、実店舗の有無を業者選びの重要なポイントとして考慮しましょう。
4-2:買取実績をチェック!
金のおりんの買取を依頼する際は、業者の買取実績をチェックすることが重要です。
実績は、ホームページなどで簡単に確認できます。
金製品の買取実績を豊富に持つ業者は、それだけ多くの案件に携わってきた経験と知識を持つ証と言えるでしょう。
一方、買取実績が少ない、あるいは公開していない業者は注意が必要です。
実績は顧客の安心材料となるため、積極的にアピールするのが一般的です。
創業間もないなど、特別な理由がない限り、信頼できる業者とは言い切れません。
安心して売却するためにも、買取実績の有無は、業者選びの重要な判断材料の一つとなるでしょう。
4-3:手数料の有無
金のおりんの買取では、買取価格だけでなく、手数料にも注意が必要です。
査定料や買取手数料は無料の業者が多いですが、独自に手数料を設定している業者も存在します。
金買取の手数料は法律で定められていないため、業者によって自由に設定できるからです。
一般的には、買取額の2〜3割程度が相場と言われています。
高額な買取価格を提示されても、手数料が高く設定されている場合、最終的な利益は少なくなる可能性があります。
買取を依頼する前に、必ず手数料の有無や金額を確認しましょう。
複数の業者の手数料情報を比較することで、よりお得におりんを売却できるでしょう。
4-4:目の前で査定を行うか
1章2項でもご説明した通り、金製品の買取価格は「重さ」が重要となります。
金のような高額な金属の場合、たった1gの差で、おりんの査定額が1万円程変わることもあります。
金製品の買取を依頼する際は、正確な重量計測が行われる信頼できるお店選びが重要です。
悪質な業者の中には、重量をごまかして買取価格を低く提示するケースもあります。
トラブルを防ぐためには、目の前で重量を計測してくれるお店を選び、計測結果をしっかりと確認しましょう。
また、複数の業者で査定を受けることで、提示された重量が妥当かどうかを判断することも可能です。
一度取引が成立すると、原則返品はできないため、業者選びと重量確認を入念に行い、適正な価格で売却しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、金のおりんの売却方法のお悩みの方向けに、買取額を左右するポイントやメッキ製品の見分け方、業者選びのコツまで徹底解説いたしました。
金の価格は、世界経済や地政学リスクの影響を受けながら、歴史的に見て上昇傾向にあります。
特に、経済の不安定化やインフレ懸念が高まっている現在は、売却を検討するには良いタイミングと言えるかもしれません。
「買取専門店諭吉」では米国宝石学会認定の「GIA G.G.」資格保有者がスタッフを教育し、他店にないトップクラスで信用・安心できる査定をしています。
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ご自宅に眠っている金のおりんがあれば、無料査定だけでも可能ですので是非ご利用ください。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。