【2024年】24金の買取相場が高騰中!今後の動向をグラフで徹底解説!
この記事を書いた人
足立 美桜
まだ3年の査定歴ではありますが、大学では美術史を専攻し、前職では画商にいた経緯もあり、特に絵画と彫刻の査定に長けています。公正で確かな目でお客様の大切なお品物を一点一点丁寧に査定しています。
「最新の24金の買取相場が知りたい!」「今ってどのくらい高く売れるの?」
あなたは、「24金(純金)」と聞いて何を思い浮かべますか?
貴金属、ジュエリー、金杯、金貨、延べ棒…様々なものが思い浮かぶでしょう。
24金は、資産価値が高いことでも知られており、投資の対象としても人気があります。
近年、その24金の買取相場が、高騰を続けています。
昔買った物が、購入金額の2倍、3倍、それ以上の高値で売却できるかもしれません!
本記事では、24金とは何か、そしてなぜ今、買取相場が高騰しているのか…その理由について現役査定員の筆者が詳しく解説していきます。
24金を売却しようか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
■関連記事:【貴金属買取の基礎知識】高価買取のコツと買取業者の選び方を徹底解説
1:24金はなぜ高いの?特徴や価値を再認識しよう!
「24金と純金って別物?」「18金と24金、どちらが高いの?」
金には、純度によって18金、24金などに種類分けができます。
本章では、24金とはどのような金を指すのか、24金が使われている製品にはどのような物があるのか、解説していきます。
1-1:最も純度の高い「金」
24金とは、金の含有率が99.99%以上、所謂「純金」のことを指します。
一般的に金製品は、銀や銅などの他の金属と混ぜて強度を上げる(合金)ことが多いのですが、24金はほぼ純粋な金であるため、金の中で最も価値が高いです。
24金は、その美しい輝きから古代より装飾品として人々を魅了してきました。
そのため、宝飾品や美術工芸品など、高級品に広く用いられています。
また、純金製品はその素材価値の高さや普遍性から、コレクターズアイテムとしてだけでなく、資産保全の手段としても人気があります。
24分率で表した 金の純度 | 金の含有率 |
24金 | ほぼ100%(99.95%以上) |
22金 | 91.6% |
18金 | 75% |
10金 | 41.6% |
1-2:名称や刻印
24金には様々な名称や刻印が存在します。
「純金」「K24」は日本で一般的に使われている表記で、どちらも24金を意味します。
「24K」は「あとK」と呼ばれるもので、海外でよく使われる表記です。
刻印を含めると、更に種類は増えて、国や時代に応じて様々な種類が存在します。
■24金の刻印
純金、K24、24K、1000、999.9、Au1000、Au 999、FINEGOLD、24KP、万足金…etc
上記のような刻印が刻まれている金製品は、純金製である可能性が高まります。
お手持ちの金製品を確認してみましょう!
1-3:24金が使われている物
24金(24K)は、その純度と美しさから、そして文化的・経済的な価値から、さまざまな製品に使用されています。
■ジュエリー
1番に思い浮かぶのは、ネックレスやリング、ブレスレットなどのジュエリー製品ではないでしょうか?
24金はその美しい輝きと高い価値から、特に高級ジュエリーに使用されます。
しかしながら、金は非常に柔らかい金属であるため、細いネックレスやブレスレットには、18金などの合金が使われていることが多いです。
■投資用金製品
金貨や金の延べ棒、インゴットなど、資産として保有することを目的として製造されたものが該当します。
金の価値は市場で安定しており、資産保全の手段として人気があります。
特に、24金は純度が高いため、投資目的で広く使用されています。
■伝統的な装飾品
24金は伝統的な儀式や特別なイベントで使用されることが多いです。
例えば、中国やインドの結婚式用ジュエリーが該当します。
これらの国の文化では、純金が富と繁栄の象徴とされています。
■医療機器
24金は生体適合性が高く、アレルギー反応を引き起こしにくいため、歯科用のクラウンやブリッジに使用されることがあります。
このような、歯科スクラップも買取業者で売却することが可能です。
■高級時計
高級時計ブランドは、ケースやバンド部分に24金を使用して豪華なデザインを提供しています。
これにより、時計の価値と美しさが一層引き立ちます。
2:【2024年最新】24金の買取相場をチェック!
金やプラチナなどの貴金属は、その価値が世界経済や為替レートの影響を常に受けて変動しています。
つまり、全く同じ純度・重さの金製品であっても、売却するタイミングによって買取価格が変わるのです。
特に24金は最も価値の高い金なので、相場の影響をダイレクトに受けます。
少しでも高く売却したいと考えるなら、日々の金相場をチェックすることが重要です。
本章では、最新の金相場の調べ方や、具体的な買取額の計算方法を解説していきます。
2-1:最新の買取相場の調べ方
金相場は、新聞やテレビの経済ニュース、金融機関のウェブサイト、貴金属専門の情報サイト、買取業者の公式サイトなどから確認することができます。
上記のサイトでは、分かりやすいグラフなどで、1gあたりの価格や過去の価格推移を確認できます。
こまめにチェックして、相場の動きを把握しましょう。
■画像引用:株式会社ネットジャパン|本日の買取価格(一般向け)
2-2:【簡単】24金製品の買取額の計算方法
24金製品の買取額は、以下の簡単な計算式で導き出すことができます。
『重さ×純金(24金)の買取相場』
上記画像、ネットジャパンの価格情報を参考に計算してみましょう。
この日の24金の買取価格は1gあたり13,748円(インゴット価格)です。
お手持ちの24金製品の重さが8gだった場合、買取額は8g×13,748円=109,984円となります。
「たった8gで10万円超え!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか?
金の相場が高騰している今、純金製品の売却には絶好のタイミングと言えるでしょう。
なぜ、ここまで金価格が上がっているのでしょうか?
その理由や今後の動向については次章で解説していきます。
3:【2000年以降】24金の買取相場の推移と今後の動向
金相場は、世界経済や国際情勢の影響を受けながら常に変動しており、2000年以降の金買取相場を振り返ると、その変化は一目瞭然です。(※上記グラフ参照)
2000年頃は、1g1,000円を下回る時期もありましたが、2005年頃から徐々に上昇し、2020年以降は爆発的に価格が急騰しています。
わずか24年間で、金の買取価格はなんと10倍以上に膨れ上がり、現在も高値圏で推移し続けているのです。
本記事を執筆中の2024年10月7日の買取価格は、なんと1gあたり13,842円!
偶然にも、過去最高額を更新しました。(※2024年7月17日以来)
本章では、過去約20年の間で、金の価格高騰の要因となった出来事をご紹介していきます。
また、今後の金価格の見通しを、専門家の意見を踏まえながら筆者が予測してみました。
24金製品の売却にお役立ていただければと思います。
3-1:1999年、第一次ワシントン協定締結
1989年の冷戦終結後、国際情勢は比較的安定し、安全資産としての金の魅力は薄れ、価格が低迷しました。
金相場の下落は止まらず、各国中央銀行が保有する金の大量売却が懸念される事態に発展しました。
そこで、1999年、金価格の安定化を図るために、主要国の中央銀行が集まり、第一次ワシントン協定が締結されました。
この協定は、各国中央銀行による金の年間売却量に上限を設けることで、市場への金の供給量を制限し、価格の下落に歯止めをかけようとするものでした。
第一次ワシントン協定の締結をきっかけに、2000年以降、金価格は徐々に上昇していきます。
3-2:2001年、アメリカ同時多発テロ
2001年のアメリカ同時多発テロは、世界中に衝撃と不安を与え、金融市場にも大きな影響を及ぼしました。
この事件は、基軸通貨としての米ドルの信頼を揺るがし、投資家心理をリスク回避へと傾かせました。
さらに、同時期に発生したITバブルの崩壊も、市場の不安を増幅させました。
投資家は、株式や通貨などのリスク資産を手放し、安全資産である金へと資金を移し始めました。
その結果、金の需要は急増し、価格が急騰することになったのです。
3-3:2008年、リーマンショック
2008年に発生したリーマンショックは、アメリカ合衆国の大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ・ホールディングス」の経営破綻をきっかけに、世界中に金融危機の嵐を巻き起こしました。
あらゆる資産が値を崩す中、安全資産とされる金も一時的に価格を下げました。
しかし、金は他の金融商品と比べて回復が早く、いち早く価格を戻していきました。
これは、世界経済の先行きに対する不安が根強く残る中、投資家たちがより確実な資産を求めたためです。
リーマンショックという前代未聞の金融危機においても、金はその特性を発揮し、投資家の信頼を集めたのです。
3-4:2020年、新型コロナウイルス大流行
私たちの記憶にも新しい新型コロナウイルスの大流行、所謂「コロナショック」も金価格に大きな影響を与えました。
パンデミックの初期、経済の先行きに対する不安から株価は急落し、安全資産とされる金が買い求められました。しかし、株価の暴落がさらに加速すると、投資家は資金繰りのために、「有事の金」とさえ言われる金も売却し始めました。
これをきっかけに、一時的に金の価格が下落しましたが、各国政府による大規模な金融緩和策や経済対策が効果を発揮し始めると、株価は回復基調に転じます。
それと同時に、金価格も上昇し、4月以降は株価を上回る勢いで上昇しました。
コロナショックは、金市場においても、その後の価格上昇の大きな転換点となりました。
3-5:2022年、ロシアによるウクライナ侵攻
コロナ禍が落ち着きを見せ始めた矢先の2022年2月、今度はウクライナ危機が勃発。
世界経済は再び大きな不安に包まれました。
リスク資産である株式市場は下落しましたが、金市場は対照的な動きを見せました。
有事の際に安全資産として買われる傾向にある金は、ウクライナ危機においても投資家の逃避先となり、価格を上昇させました。
特に、国際的な決済システムから排除されたロシアやアメリカと距離を置く国々が、自国通貨の防衛や経済安定化のために金準備を積極的に増やしたのが価格上昇を後押ししました。
これらの国々は、米ドルに依存した金融システムのリスクを改めて認識し、より安定的な資産として金に注目したと考えられます。
ウクライナ危機は、金が持つ安全資産としての魅力を改めて世界に知らしめる出来事となりました。
3-6:2024年〜今後の動向を予測!
2024年10月以降、今後の金相場はどのような動きを見せるでしょうか。
世界経済の先行き不透明感や地政学的リスクの高まりを受け、専門家の間では今後も金価格の高値安定が予想されています。
また、米ドル安の進行も、ドル建て資産である金の割安感を高め、需要を喚起する要因となりえます。
さらに、経済成長が続く新興国では、富裕層の増加に伴い宝飾需要や投資需要が高まっており、これも金価格を押し上げる要因となっています。
しかしながら、金価格の上昇が永遠に続く保証はありません。
経済状況や金融政策の転換、予期せぬ地政学的リスクの発生などによって、相場は大きく変動する可能性があります。
24金製品の売却を検討する際は、常に最新の情報収集を怠らず、価格変動リスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。
4:24金の買取相場が上がる5つの要因
3章では、金の価格が上がった具体的な事例を年号順にご紹介しました。
金相場が上がる要因は、大きく分けて5つあります。
このような不安定な時期には、安全資産とされる金の需要が世界的に高まり、価格が大きく高騰するのです。
皆さんも将来に不安を感じた時、「投資」について考えたり、調べた事はありませんか?
金投資への関心の高まりや、世界経済の先行き不透明感が、金価格の高騰を支えていると言えるでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
4-1:地政学リスクの高まり
地政学リスクとは、国際情勢の変化が経済や金融市場に不安定さをもたらすリスクを指します。
上記のような、世界情勢を大きく揺るがす出来事は全て地政学リスクとなりえます。
現在も、中東情勢の緊迫化や、ロシアとウクライナ間の問題など、解決の糸口が見えない不安要素が山積されている状態です。
このような状況下では、投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる金に資金が流入しやすくなります。
逆に、地政学リスクが後退し、世界情勢が安定すると、投資家はより高いリターンを求めてリスク資産に需要が流れる為、金相場は下落する傾向が見られます。
4-2:需要と供給のアンバランス
世界的な金需要の増加と供給のひっ迫が、金価格の高騰を招きます。
これは、需要と供給のバランスが価格を決定するという経済の基本原則によるものです。
金の需要は、宝飾品需要、投資需要、テクノロジー分野での需要、そして各国中央銀行による金準備の積み増しなどによって形成されます。
特に近年は、世界経済の先行き不安から安全資産としての金投資も活発化しています。
一方、金の供給は、鉱山での新規産出と使用済み製品からのリサイクルのみで賄われてます。
鉱山開発にはコストと時間がかかるため、需要の増加に供給が追いついていないのが現状です。
このように、需要と供給のバランスが崩れた時に、金価格の高騰が起こります。
4-3:円安の進行
2024年以降の顕著な円安傾向は、金相場にも影響を及ぼしています。
金は米ドル建てで取引されるため、一般的に、ドル安は金価格の上昇要因、ドル高は下落要因となります。
例えば、1ドル90円の円高時には、1ドル100円の円安時と比べて金は割高に感じられます。
そのため、円安になると金は割安となり、需要が高まるのです。
金は貴金属としての側面だけでなく、ドルや円と同様に「お金」としての側面も持ち合わせています。
よって為替変動の影響を受けやすく、特に基軸通貨である米ドルとの関係性が強いと言えるでしょう。
このように、現在の円安傾向は、金投資にとって追い風となり、価格上昇の一因となっています。
4-4:急速なインフレ
好景気や需要増加によってモノやサービスの価格が上昇するインフレは、現金の価値を目減りさせます。
一方、金は実物資産であるため、インフレ時であっても価値が上昇する傾向があります。
そのため、インフレ懸念が高まると、価値を保全したい人々が金を求めるようになり、金価格の上昇に繋がります。
金は、不確実な経済状況において、資産を守るための頼もしい選択肢と言えるでしょう。
4-5:各国中央銀行の売買動向
世界各国の中央銀行は、経済危機や金融不安など、不測の事態に備えるため、大量の金を保有しています。
そして、その売買動向は金価格を大きく左右するのです。
2010年、それまで金の売り手であった中央銀行が、一転して買い手に転じたことは象徴的な出来事でした。
さらに近年では、経済成長を続ける新興国の中央銀行も、積極的に金を購入しています。
このような、中央銀行の判断が金相場の変動に直結することが多いです。
今後も各国中央銀行の金購入量が増加を見せるのであれば、金相場は高騰していくとみられます。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、24金の買取相場が高騰している理由、買取価格の決まり方、金相場が上がる要因などについて解説してきました。
24金は、金相場の変動によって価格が大きく変わる可能性がある一方、適切なタイミングで信頼できる業者で売却すれば、高値で売却できる可能性があります。
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本記事が、24金製品の買取に挑戦される方のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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